サラバンドの街（中央区、総督区）

中央区の若者
和平会議の開催中の武器類の販売は
自粛の要請が出ているらしくて
武器屋は商売が上がったりだそうです
試しに　私も武器屋に行ってみたら
やっぱり売ってなかったどころか
すっかり　かたづけられてました。
中央区の女性
名参謀だったベネトレイム国王のため
帝国は相当警戒しているという話だわ
共和国が何かを仕掛けてくる前にって
息巻いてる兵士もいるって話だから
あなたも　気をつけた方が良いわよ。
中央区の爺さん
グラビー総督の腹の中はわからんけど
我々サラバンドの一般市民は　みんな
共和国の主張を支持しとるんじゃよ。
中央区のおっさん
そこの貿易センターを見てみたかね？
はい
中央区のおっさん
私は　ずいぶん長く商売をしてるが
貿易センターがあんなに静かなのは
ほとんど記憶にないぐらいなんだよ
海上都市が地方に移動中なら別だけど
ここに停泊中なのにこのザマはないよ
和平会議なんて・・・迷惑な話だよな。
いいえ
中央区のおっさん
いつもなら商人でいっぱいなんだが
和平会議が開催されることになって
商人がやって来やしないせいだよ
バーランド返還交渉と和平協議なんて
１つでも難しい話をまとめてやったら
戦争にまで発展しかねないんだから。
中央区のおっさん
私はベネトレイム代表国王を知ってるが
その昔は智将と言われるほどの名参謀だ
彼が黙ってバーランドを渡す訳がない
きっと　何かの策を練ってるに違いない
もしかすると奇襲戦法で都市を乗っ取り
皇帝や王子を人質に交渉したりしてな。
中央区の婆さん
帝国軍の若い兵士はやることがないと
朝から酒場に入り浸りになっとってな
本当にぐうたらを絵に描いたようじゃ
もっとも　そういう兵士に限っては
会議の行方に神経を尖らせておらん
気の良い連中ばかりなんじゃがね。
中央区の女性
道具屋さんの売り物をご覧になった？
はい
中央区の女性
あれしか商品が置かれていないんじゃ
ショッピングの楽しさがありませんよね
和平会議が終了したあとだったら
商品の豊富さにおどろきますわよ。
いいえ
中央区の女性
行かれたら　きっとガッカリですよ
いつもあんなに品揃えがありますのに
今は最低限の商品だけ売られています。
中央区のおっさん
ああ　なんてヒマなんだろう・・・
和平会議の間　人の流入が制限されて
おかげで商売が上がったりの状態だよ
サラバンドで商売が成立しないと
レイルロードで待機中の食料などが
あの町の荷置き場でくさっちまうよ。
中央区の兵士１
和平会議終了まで許可のない者は
例え両国の首脳の方であろうとも
ここをお通しする訳には参りません
特にあなたは共和国の方ですよね
ここを一歩出たら帝国領ですから
表に出ようとなさらないことです。
中央区の兵士２
ヤケを起こしてバルサモにでも行き
パーッと騒いで来ようという気持ちは
オレには痛いほどわかるんだよ・・・
だがバーランドを共和国が取り戻すなら
話し合いで解決しようなんて無理な話さ
皇帝でも捕まえ言うことを聞かせるんだ。
総督区の兵士１
共和国の寄宿舎に戻るつもりでしたら
この総督区の通用路は閉鎖中ですから
どうか商業区の通路をご利用下さい。
総督区の兵士２
この先はサラバンド西の居住区ですが
この先に行くつもりではありませんか？
はい
総督区の兵士２
西の居住区は　帝国の寄宿にあてられ
共和国の方にとって危険な場所でして
足を踏み入れない方が良いと思います
特にここから寄宿舎は目と鼻の先で
どんな気の荒い将軍と遭遇し・・・
争いになるかも知れませんからね。
いいえ
総督区の兵士２
もっとも　この通路は共和国に限らず
総督区で認められた者以外　どなたも
利用することはできないのですがね。
総督区の兵士３
ここはサラバンド総督区であるが
宮殿に何かのご用向きですかな？
はい
総督区の兵士３
和平会議の会期中である現在・・・
両国首脳が会見を求めて参りますが
グラビー様も全てには応えかねます
どうか　和平に対する意見交換は
会議の中で行われますように・・・。
いいえ
総督区の兵士３
総督区は一般の立ち入りができません
これといったご用がないようでしたら
どうか　速やかにお引き取り下さい。
武器屋
和平会議ってのは　いつ終わるんだ？
ウワサを聞いてると延びそうだしよ
まったく　いい迷惑だってんだよな。
道具屋
お客さん　これから遠出されるなら
当店の　旅の道具はいかがでしょう
どうぞ　ゆっくり見てって下さい。
大変申し訳ございません・・・
総督府からの要請が出ておりまして
物品の買い取りは行っていません。
貿易センターのおっさん１
バルサモで小さな商売でもと思ったら
あそこで　商売なんてとんでもない
会議の行方を見守る両国の兵士の殺気で
いつ戦いが始まるかと思う様な有様です。
貿易センターのおっさん２
あなた　バルサモのこと聞きました？
仮面の異教僧が町を占拠してるなんて
ちょっと　異様な光景ですよね・・・。
貿易センターのおっさん３
この会議が戦争に発展するなんて・・・
そんなことは絶対ないと言って下さいよ
戦争は世界を貧しくするばかりか・・・
国内の治安への配慮がおろそかになって
盗賊たちを活気づけてしまいますからね。
貿易センターのカウンター
ここは　サラバンドの貿易センターです
総督府が関わらない小さな商売について
こちらでお取り引きをお願い致します。
アーサー
オレは　けして臆病者ではないけど
人殺しの稼業に飽き飽きしたんだ
こうしてシャツを洗う生活をしてると
こういう生き方もあるなと思うんだよ
あんた　オレの気持ちがわかるかい？
はい
アーサー
ふふ　そう言ってくれてありがとよ
しかし　あんたはそれがわかるほど
戦闘の経験は積んでいないだろう？
あんたがもっと戦いの経験を積んで
もう一度　そう言えるか楽しみだよ
今度会う時　答えを聞かせてくれ。
いいえ
アーサー
ふふ　あんたみたいな若武者ならば
そう言うのが当然のことだと思うよ
だが多くの兵や怪物と戦い続けた後
やっぱり　オレにそう言えるかどうか
いつか　もう一度　答えを聞きたいぜ。
酒場のケンタウロス１
私らは　貿易センターの取引の内容を
レイルロードに持ってくのが仕事です
ところが取引が起きないものですから
ここで朝からヒマつぶしって訳ですよ。
酒場のケンタウロス２
オレたちは自慢の足が商売道具だから
仕事にあぶれ酒浸りだと足が鈍るのさ
それでバルサモにひとっ走りしたんだ
あの町は仮面の僧ばかりでビックリさ
ホント　何が起きたのかと思ったんだ
何でも和平会議の成功祈願が目的らしい。
酒場の店員１
いらっしゃいませ　あら　あなた・・・
入国パレードの時に気付かなかったけど
共和国にもこんな可愛い子がいたのね？
お姉さん　あなたみたいな人が好みなの
今晩　絶対にもう一度　いらっしゃいな
そしたら・・・うふふ　忘れないでね。
酒場の店員２
おや　あなたは共和国の方でしたわね
とっても　真面目そうに見えたけれど
昼間から　お酒でも飲みにいらしたの
若いうちから　お酒ばかり飲んでると
この人たちと同じ様になっちゃうから
やめておいた方が良いと思うわ・・・。
酒場のマスター
あんた　年上の女性から好かれるだろ？
はい
酒場のマスター
やっぱりな　一目見てわかったよ・・・
男は外見じゃないって言われてるけど
モテる男はホント　うらやましいよ。
いいえ
酒場のマスター
えっ　そんなはずはないだろ・・・
この商売を２０年もやってるがね
ワシの目が狂ったことはないんだよ
あんたは年上の女性に可愛がられる
絶対にそういうタイプなんだけどな？
酒場のおっさん１
私たちって　いつも商売のことばかり
・・・だから　こうやって酒を飲んで
ゆっくりするのも　たまには良いですな。
酒場のおっさん２
共和国は会議が思惑通りに進まないため
サラバンドで騒動を起こすつもり・・・
そんなウワサが流れているのですけどね
策士ベネトレイム国王がお越しだから
余計な憶測が先行しているだけでしょ？
そんなことしたら全面戦争ですものね。
酒場の兵士１
おや　お前は共和国の者じゃないか？
帝国軍に声をかけるとは良い度胸だ
酒場で　いがみ合いなんて下らんよな
主人のマジェスティ王子は良いお方だ
こうして酒場に入り浸っていたって
文句ひとつ言わない大らかな方だよ。
酒場の兵士２
我が主人　第２王子のアロガント様は
いつもピリピリと神経質な方だから
近くにいるとホントに疲れちまうぜ
側近のクリュエル将軍がまた・・・
底の知れぬ方ときてるから始末に悪い
メディオン王子軍にでも変わりたいよ。
酒場の兵士３
マジェスティ王子の側近と言ったら
美しい女将軍スピリテッド様のことだ
あの方は帝国中のあこがれの的なんだ
だが外見とは裏腹に怒らせたら怖いぜ
軍の統率力も自身の戦闘能力も高くて
帝国軍の将軍連中も一目置いてるのさ。
教会の女性
サラバンドは貿易の国だから・・・
やむを得ない話だとは思いますけれど
商売　商売って金儲けの話ばかりです
国が裕福なのはありがたいですけどね
それだけだなんて・・・寂しいですよ。
教会のおばさん
お若い方　神に平和を願うのも良いが
願うだけでは訪れない平和もあります
だからそんな時は　平和を勝ち取るため
殿方には戦ってもらわねばなりません。
教会のおっさん１
どうか　いっそう商売がうまくいって
沢山もうかりますように　パンパン。
エルベセムは　守護の神だって・・・
ええ　ええ　私だってわかってますとも
でもね　全知全能の神様だっていうし
商売繁盛のお願いも聴いてくれますよ
私は　そう信じてるんだから　うん。
教会のおっさん２
みんなは　会議の成功を願ってますけど
戦争は商人にとっての稼ぎ時ですからね
どっちを願うか・・・悩みますよね。
神父
エルベセムという絶対神がありながら
なぜ　少数派の信仰も認められるのか？
宗教が政治に口を出した時代の反省から
信仰が偏ることの危険をさけるためにと
そういう制度ができたことは認めますが。