サラバンドの街(東区)

共和国寄宿舎門番1
はっ 今のところ警備は順調です
怪しいことは 何ひとつありません。
こんなに 平和な状態なのですから
町を見学に行ってはダメですかね?
はい
共和国寄宿舎門番1
やっぱり シンビオス様は優しいなあ
ブライバブル様が残っておられるから
やっぱり・・・やめておこうかなあ。
いいえ
共和国寄宿舎門番1
そうですよねえ 良いなんて言って
後でそれがティラニィ様達に知れたら
シンビオス様が怒られてしまいますね。
共和国寄宿舎門番2
おでかけですね シンビオス様
おや みなさんご一緒ですか?
いいなあ うらやましいなあ
初めての大都市サラバンドですから
私も 見て歩いてみたいものです
今度は 私も連れていって下さいね。
サラバンド警備隊員1
帝国と共和国 両国の首脳が会すため
この和平会議の開催されている間・・・
我ら サラバンド警備隊の役目は重要だ
気の荒い両国の将軍同士が遭遇したら
その場で戦争が始まりかねないのだから
少しも 気の抜ける間もないのだ・・・。
サラバンド警備隊員2
お連れは もしや共和国のダンタレス殿
フラガルド地方の槍の使い手と評判で
帝国にまで その名が知れ渡っています
そうですか この会議にお越しとはね
いやあ お会いできるとは感激だなあ。
サラバンド警備隊員3
バーランドの軍事的な価値が高いから
帝国軍も内乱を口実に侵攻したのだ
だから 会議が長引くのも当然さ
だが 我々は和平会議が成功して欲しい
このバーランド抗争が両国を感情的にし
全面戦争にまで発展しないことを望むよ。
ガロッシュ
共和国の方々に会うのは久々ですよ
実は私 共和国の貧しい村の出でして
兄と共に新天地を求め脱出したのです
サラバンド国の守備隊に入ってからは
貧しさから解放され とても幸福です。
ガロッシュの彼女
彼 今日は非番で朝からハトの世話です
それが終わったら食事に行く予定ですが
ああ 全然終わりそうにないみたいだわ
彼のハトは おどろくほど賢いんです
たまに故郷に連絡をとったり・・・
両親に仕送りするのに役立ててます。
ヘイワード
私は傭兵として大陸を放浪しながら
理想の主人を探し求めているうちに
このサラバンドにたどり着いたのだ
この国は良い 気に入ったからこそ
こうして桟橋警備隊に雇われたのだ
だが そろそろ次の旅に出ようかな。
花屋
いらっしゃい お花はいかがです?
はい
花屋
あら もうお花をお持ちでしたのね
おや・・・そのお花は確か・・・
私が 今朝摘んできた花ですわ。
いいえ
花屋
やっぱり 男の方はお花なんかより
武具の方に目がいくのでしょうね
でも 戦場では合間に花を愛する位
余裕も お持ちになるべきですわ。
切り花を使う
花屋
この花は 僧侶の方に売ったもの
・・・あなたへ プレゼントしたのね
どうか 大事にしてやって下さい。
東区の噴水近くのおっさん
サラバンドは4つの区画からなっていて
東と西にある居住区と中央の商業区と
南側の宮殿のある総督区からなっている
またサラバンドの最大の特徴となるのが
蒸気機関で海上に出られることなんだ
都市が海を進むなんて想像できるかい?
東区の若者
サラバンドの中央区にある商業施設は
洗練された町並みを持つと評判が高く
近代都市サラバンドの顔になってます
みなさんの寄宿舎の用意された東区と
帝国軍の寄宿用にあてられた西区とは
本来サラバンド国民の居住区なのです。
東区の爺さん
サラバンドはどうじゃな お若いの?
はい
東区の爺さん
そうじゃろ そうじゃろ すごいじゃろ
サラバンド国の元首グラビー総督の力で
こんなにすごい国ができたのじゃよ
サラバンドが中立貿易国として建国され
これだけ発展し ここまでなれたのは
みんな グラビー総督の力なんじゃ。
いいえ
東区の爺さん
・・・な なんじゃと
サラバンドのすごさが わからん奴は
グラビー総督に 叱られてしまえ!
東エリアの婆さん
サラバンドが永世中立国になれたのも
ドミネート皇帝が認可したからじゃ
しかし あの独裁者と恐れられる方が
よくもまあ この国を認めたものじゃ
大陸の7不思議の1つと言われとる。
守備隊兵舎のおっさん
若い兵士を見ていると昔を思い出す
まだ 共和国が帝国から独立する前
あれもまた 面白い時代だったなあ
ドミネート皇帝が即位されてからは
民衆と貴族の差別化政策が進んで
やがて共和国が独立を宣言したのさ。
守備隊兵舎の子供
お姉ちゃんなら 恋人のガロッシュと
ハト小屋でデートしてるんじゃない?
お兄さんの警備隊長以外にも兄弟がいて
その弟さんは今 共和国軍にいるってさ
けっこう 田舎の方の軍隊らしいけど。
守備隊兵舎のおばさん
あんたは共和国の建国後に
生まれた人なんだろうね?
はい
守備隊兵舎のおばさん
あたしたちは帝国から逃げるようにして
やっとサラバンド国民になったけれど
あんたのお父さん達は本当に偉かったよ
あの怖ろしいドミネート皇帝軍と戦って
自分たちの国を手に入れたんだからさ。
いいえ
守備隊兵舎のおばさん
おばさんを からかわないでおくれよ
もう共和国独立戦争から20年以上経つ
どう見ても あんたは独立戦後生まれだね
でも もうそんなに経っちまったのかい
あたしも歳をとるわけだ ああヤダヤダ。
守備隊兵舎の兵士1
あんた サラバンドの西地区には
あんまり近付かない方が良いと思うよ
共和国には知らされていないのだが
共和兵とは比べものにならぬほど
多くの帝国兵が待機しているのさ。
守備隊兵舎の兵士2
デストニアにはバーランドが必要なんだ
どんなに和平会議を続けようとも・・・
歩み寄った結論など出るはずがないだろ
皇帝が3人の王子を連れてきたのだって
物見遊山の気持ちからに決まってるぜ。
守備隊兵舎の兵士3
サラバンド東区の兵舎に都市警備隊が
西区の兵舎に近衛兵が寄宿してるんだ
近衛兵は軍のエリート部隊なんだけど
なんだか 気に食わぬヤツばかりだよ
あんたも会えば・・・きっとわかるさ。
守備隊兵舎の兵士4
和平会議の開催時の取り決めに従って
こんな貧弱な装備にさせられたけどさ
何だか心細いよ なあ そう思うだろ。
科学者の家のおっさん
蒸気機関がどうやってできたのか?
誰も気にしちゃいないのだよ・・・
文明を進歩させるのは好奇心だよ
それがなければ人類も単なるサルだ
ええ そうは思わんかね きみ!
科学者の家の子供
ボクのパパは 元々科学者なんだ
昔はグラビー様の元で研究してて
サラバンドの動力を作ったんだよ
故郷のクアースに残してきた仲間は
蒸気で動くアーマーを研究中だって
・・・ボクも信じちゃいないけどね。
科学者の家のおばさん
うちの人はサラバンドの移動開始まで
本来は宮殿内の研究室にこもりきりで
いつもは 研究に没頭しているんです
ところが今 和平会議の会期中は
出入りが制限されているもので
本ばかり読んでいるのです・・・。
民家1のおばさん
亭主は 剣の腕前を見込まれて
サラバンド軍に入隊したんです
普通軍人の地位は高いものですが
この国では商人の身分が高いので
面食らうやら・・・情けないやら。
民家1の子供(男)
お父さんはとても立派な軍人だから
ボクにも強くなれっていうんだけど
男は強いだけじゃダメなんだよね
ボクは算術に強くなりたいんだ
そして将来は大商人になってさ
強い人を家来にすれば良いんだ。
民家1の子供(女)
あたし 将来お父さんみたいな人の
おヨメさんになりたいって言ったら
お母さん 商人の奥さんになれって!
優れた軍人は頭が堅いし苦労するから
商人の方が稼ぎが良いし幸せですって
・・・強い男の人って格好良いのにね。
民家2の女性
私たち 実は帝国から亡命したんです
だって帝国は封建政策を押し進めて
民衆からささやかな夢までうばったの
でも平等国家の建国を願った共和国も
国家自体の財政難に苦しんでいるから
サラバンドこそ 国家の理想の姿だわ。
民家2の男性
今 この国に帝国の皇帝が来てるだろ
ドミネート皇帝は怖ろしい方だから
帰るまで家にこもっているつもりさ。
民家3の女性
あなた 帝国の王子達をご覧になった?
はい
民家3の女性
やっぱり 第3王子のメディオン様が
少し寂しげで 最高に格好良いわよね
長男のマジェスティ様は甘えんぼかな
次兄のアロガント様はひねくれ者だわ
あの2人が跡継ぎだと帝国もおしまいね、
いいえ
民家3の女性
義母さんの目を盗んで見に行ったら
ばったり会ってびっくりしちゃった
でも 王子様って想像していた通りよ
見ただけで本当 ウットリしちゃうわ
ああ 結婚を早まったって感じよね。
民家3のおばさん
うちのヨメは亭主が働いているってのに
何をソワソワ外出してるのかと思ったら
王子様たちを見に 出掛けているらしい
そりゃあ 私だってもう少し若けりゃ
王子様へのあこがれはあるけど・・・
私的には第3王子なんかが好みだわね。
民家4のおばさん
東西にある共同住宅をご存じ?
はい
民家4のおばさん
あれは 独身者用に作られた住宅で
独り者はあそこに住む決まりなの
結婚後一戸建てに住めるのだけど
独身者みんなが結婚したとしたら
全員分のを用意できるかしらね?
いいえ
民家4のおばさん
サラバンドは国土が極端に狭いから
共同住宅は とても良いアイデアね
やがて家庭を持てば共同住宅を出て
こうした家に引っ越せるんだから
国民は何の不自由も感じないのよ。
民家5の子供
パパは サラバンドの大商人なのよ
グラビー総督のお気に入りだって
どう すごい? 商人は最高よね。
民家5の爺さん
共和国は小領土の集合体じゃから
その小領主それぞれに思惑があって
意見の調整が難しいと言われとるな
それに比べると ここはわかり易い
商売上手ほど発言力が増すんだから
みんな 商売に精を出すわけじゃな。
民家5の婆さん
息子は軍人になると思ってたんじゃ
だから 商人になりたいと聞いた時
当然 爺さんと大反対したんじゃ
商人になると息子が家出をした時は
隣近所にはずかしい思いじゃったが
今は成功した息子が誇りですわいな。
本陣
ダンタレス
初めて見るサラバンドの都市は・・・
ウワサ以上に美しく豪華な町ですね
しかし それでも私は・・・やっぱり
アスピアやフラガルドが好きですね。
マスキュリン
サラバンドって海上都市として考えれば
そりゃあ すごいかも知れないけれど
国としての規模なら小さいですよね
それなのにアスピニアとデストニアから
大金を稼ぎ出してるんですからね・・・
私たちのお金で作ったような国だわ!
グレイス
今 サラバンドに集まる共和国と帝国は
言ってみれば仇同士のような間柄です
会議は何もなく終わるでしょうか・・・。