レイルロードの町(駅内)

駅内の駅員1
乗車チケットをお買いあげの方は
駅の構内への立ち入りが自由です
さあ えんりょなさらないで
どうぞ お気軽にご入場下さい。
駅内の駅員2
帝国行きの列車は もう出発時刻です
本当は乗客全員が集まってないと・・・
乗り遅れたら どうする気なのかなあ?
あなたは下り便のお客様でしたよね
発車の時刻には遅れちゃダメですよ
チケットの払い戻しはありませんから。
駅長
ほう あなたが汽車の乗客とはね?
良く乗車チケットが買えたものだ
乗車賃は けして安くないはずだが
インフレで金の価値が下がったかな
うーむ 値上げを検討するべきだな。
駅内のおっさん1
急に戦争が始まったものですからね
共和国に行くことに決めたのですよ
戦争には武器や糧食が必要ですから
いくら共和国でも高く買うでしょう
それで汽車に乗ることにしました。
駅内のおっさん2
下りの汽車を待ってる商人たちは
共和国との戦争物資の貿易が目的で
みんな 汽車を待っているのでしょ
私はアスピニアの駅に付いた途端に
首都アスピアまで走るつもりです
1分でも先に城に着かなくては!
駅内の女の子
エルベセムの僧侶様たちって・・・
きっと 素晴らしい方々でしょうね
私はお祈りも欠かしたことがなく
日曜学校にも通い続けてきたのよ
ああ もうすぐお目にかかれるのね。
駅内の男性
バーランドが帝国の支配地になって
エルベセムへ行く気になったのだが
まさか 戦争に発展するとはなあ
もう少し 早いか遅いかしてくれれば
ゆううつな気持ちで汽車を待たずに
楽しい旅ができたのになあ・・・。
駅内の女性
バーランドに旅をしようと聞いて
私は イヤな予感がしていたのよ
高い乗車賃さえ払ってなければ
今すぐにでも中止するのに・・・。
駅内の神父1
汽車に乗れる特権があるのを知って
ついに神父になってしまいました
汽車は何度乗っても良いものですよ
乗るたびに新しい発見があるんです。
駅内の神父2
我々神父が汽車を無料で利用できるのは
それだけ宗教が尊ばれているからです
戦争が始まったのは残念なことですが
人々に宗教を信じる気持ちがある限り
戦争のような愚かな行いは終わります。
駅内の神父3
私はエルベセムへ行くつもりです
早期の戦争終結を祈願するために
光の御子に会わなければなりません
バーランドからエルベセムに渡るには
1日に1度潮が引いたときに作られる
干潟の通路を通らなければ行けません。
ホームの駅員
停車中の汽車が上り帝国行きの列車です
どうです あんなのが動くかと思うと
胸が高鳴ってバクバクいうでしょう?
あれにもうすぐ乗れるんですねぇ・・・
私は 本当にうらやましいんです・・・
汽車に乗れる身分に生まれたかったなあ。
ホームの兵士
共和国軍が帝国で暴れ回っているのを
急いで デストニアに伝えなければと
汽車を利用することを許されたのです
実は・・・私も汽車は初めてでして
いやあ 何だかワクワクしてきますな。
ホームの男性
あんた 汽車に乗るのは初めてかな?
はい
ホームの男性
それでは 乗車心得を教えて進ぜよう
まず 動き出したら歩き回らないこと
そして 手足を窓から出さないことだ
歩き回ると線路の継ぎ目で跳ねた時
倒れたりして非常に危険なのだよ
手足を出さないというのも常識だな。
いいえ
ホームの男性
ほう 汽車の旅は慣れてるらしいな
そういう者ほど 危険も多いのだよ
汽車の旅を舐めているとケガをする
文明の利器を甘く見てはならんよ。
ホームの女性
私 汽車に乗るのは何回目になるか
忘れるほどの汽車のベテランざんすわ
乗車賃が高いという意見もあるけれど
汽車は我々金持ちの乗り物ざんすから
今のお値段を下げる必要はありません。
ホームの男の子
パパとママは 無理しちゃって・・・
田舎の貴族の出身なものだからって
デストニアに汽車で行くことにしたの
ボクが人から聞いた話では・・・
大陸の往来に汽車を利用する人って
グラビー総督くらいのものなんだよ。
ホームの女の子
お兄ちゃん 落ち着いて見えるけど
夕べはこうふんして眠れなかったわ
やっぱり 男の子って乗り物が好きね。
駅内の駅員1
な なんだ あれは・・・。
憲兵隊長
ぜんたーい 止まれ!
ぜんたーい 左向け左!
駅内の駅員1
これは・・・いったい何のマネです!
駅長
帝国軍が何をしようというのかね
納得がいくように説明してもらおう。
デストニア兵
我々は 凶悪な共和国軍の猛威から
レイルロードを守れとの命令を受け
駅構内の守備についたのであります。
駅長
君たちの職務の目的はわかったがね
レイルロードはサラバンド統治の町だ
勝手に行動を取られちゃ困るんだよ。
駅内の駅員2
汽車には上流のお客様が乗られるのだよ
君達のような憲兵が来る場所じゃない
グラビー総督がこれを聞いたら・・・
一刻も早く出て行ってくれたまえ!
憲兵隊長
アロガント王子の命令なんですがね
それでも 我々を追い出しますか?
駅長
憲兵隊長・・・君はいま・・・
アロガント王子と言ったのかね?
君・・・憲兵隊が入ってはいかんと
誰が いつ言ったんだね えっ!
駅内の駅員2
そ そんな・・・駅長・・・
わ 私ですか・・・私が・・・。
駅長
彼にはげんじゅうな処分を約束しよう
駅の構内の守備を頼んだよ 失礼する。
駅内の駅員2
駅長・・・私が処分されるなんて
そんなあ ひど過ぎますよ・・・。
憲兵隊長
目的は共和国国王ベネトレイムだ
駅にやってきたら必ず捕まえるんだ
よし それでは守備につけ!
駅内の駅員1
帝国軍が駅構内の守備をするなんて
今だかつて なかったことだ・・・
まあ 共和国軍が一掃されるまでは
お客さんにも我慢してもらいましょう。
マスキュリン
シンビオス様!
急いで ベネトレイム様にお知らせを!