列車屋根戦闘

手下を可愛がってくれたそうだな?
ベネトレイム
お前が このベネトレイムを狙う
ダスティ村の盗賊 シラフ親分だな。
シラフ
ぐふふ その通り オレがシラフだ
さすがは ベネトレイム代表国王
ずいぶん腹が据わっているようだな。
ベネトレイム
シラフ親分に頼みがあるのだがな
どうだ 話に乗ってもらえないか?
シラフ
話だと・・・命乞いじゃないのか?
まあ どちらにしても乗れないな。
シンビオス
・・・・・・。
シラフ
オレが盗賊稼業を続けられるのも
帝国とウラでつながっているからよ。
ここで お前たちを見逃してみろよ
こちとらまで狙われちまうってもんよ
残念だが観念して倒されちまいなよ!
ダンタレス
こうなれば ヤツらを倒すまでのこと
ひと暴れしましょう シンビオス様!
シンビオス
・・・・・・。
ベネトレイム
ゼロ お前は切り離された車両に行け
そして 乗客たちを盗賊から守るのだ。
エルダー お前は我々と共に
あの盗賊の討伐に参加するんだ!
戦いは 避けたかったのだが・・・
国境の橋まで あまり時間がない
全力で叩くのだぞ シンビオス!
戦闘終了
盗賊
うわっ シラフ親分が倒された
とても オレたちには歯が立たねぇ
戦闘はやめだ みんな引き上げろ!
シラフ
やられちまったのか このオレ様が?
オレが死ねば盗賊を束ねる者がなくなる
・・・大陸に無法者があふれかえるんだ
後悔するんだな ベネトレイム・・・。
ベネトレイム
死ぬ前に教えてくれ シラフ親分よ
この和平会議が失敗することを・・・
事前に知っていたのではないのか?
シラフ
な なぜ そう思う ベネトレイム。
ベネトレイム
我々がサラバンドを逃亡する間もなく
ダスティの盗賊が活動を開始したのは
あまりに 手回しが良すぎるのだよ。
シラフ
ウワサだけのことはあるな ベネトレイム
大した洞察力だと ほめてやるぜ。
お前たちがどんなにあがいたって・・・
例え共和国に戻れても助かりはしない
・・・全ては動き出しちまったんだよ。
ベネトレイム
真相さえつかみ 皇帝を救出しさえすれば
・・・戦争を回避できる見込みはある
帝国にも・・・理解ある者がいるのだ。
シラフ
くくく メディオン王子に期待するか?
果たしてバーランドにたどり着けるかな。
例えレリアンス将軍に巡り会えたとして
シーゲイト号は無事には航海できないぜ
覚えておきな 王子は邪魔者なんだよ!
シンビオス
・・・・・・。
ダンタレス
ベネトレイム様 頼みますよ
お気を確かに お持ち下さい
このままじゃ 汽車が・・・。
ベネトレイム
そうだな 私がへこたれていたのでは
共和国は・・・いったいどうなるのだ。
ダンタレス 急いで運転手と話し
汽車を停車するように要請するんだ。
邪教ブルザム教団・・・
ヒュードルの目覚め・・・
アロガント帝国王子か・・・。
エルダー
あと少しのところで・・・
本当に 危ないところでした。
ゼロ
シンビオス様 ベネトレイム様!
エルダー
ゼロ あなた戻ってきて・・・
向こうは大丈夫だったの?
ゼロ
信用ないんだね・・・でも実は
シラフが倒された知らせのおかげで
助かったんだ・・・苦戦だったな。
ダンタレス
ご苦労だったな ゼロ!
シンビオス
・・・・・・。
ベネトレイム
他の乗客たちは 私も心配だが・・・
我々と同行すればかえって危険だ
鉄道保安部隊に任せるとしよう。
ダンタレス
それで・・・我々はどうしましょう
北の山岳方面からバーランドに入り
峡谷経由で共和国に戻る道ですかね。
ベネトレイム
うむ 一見遠回りのようでも・・・
その道が一番早いはずだろうな。
ジュリアン
そうか ここを北に向かうのか・・・。
マスキュリン
どうしたのよ ジュリアン
ニヤニヤして・・・変なヤツ。
グレイス
あなた この辺を知っているの?
この北には クアース村があるわ
確か・・・呪われた村と言われていた。
ジュリアン
いいや デストニアもアスピニアも
もちろん クアース村も初めてだ
ふふ 呪われた村クアースか・・・。
ダンタレス
さあ ベネトレイム様出発しましょう
日の暮れる前に そのクアース村に
たどり着かねば 野宿になりますぞ。
ベネトレイム
シンビオスよ 私はやはり気にかかる
シラフの言葉 メディオン王子だ・・・
彼に何かがあれば共和国の平和も・・・。
ゼロよ お前に今一度頼みがある。
お前はメディオン王子の元へ飛ぶのだ
そしてメディオン王子の身辺を守り
何かの際の連絡係となってほしい。
シンビオス
・・・・・・。
ベネトレイム
この事件には帝国も絡んでいる気がする
・・・公正なメディオン王子は邪魔者だ
へたに動けば・・・王子の命が危ない。
ダンタレス
それで その注意を促す役目も兼ねて
ゼロを送ろうというのですね・・・。
ベネトレイム
どうだ 行ってくれるな?
エルダー
ゼロ・・・くれぐれも気をつけて。
ゼロ
大丈夫だよ 姉さん。
話しによれば メディオン軍は
南に下って行ったそうですから
アナフェクト村にでも行ってみます。
ダンタレス
さあ 今度こそ我々の番です
北に向かってまいりましょう。
待機中のはずのプロフォンド将軍と合流すべく レイルロードに着くシンビオス軍を出迎えたのは 駅を守るアロガント支配下の憲兵隊だった 憲兵隊との交戦を嫌い移動したシンビオス達は 切り替え線で出会ったメディオン王子と協力して 窮地の亡命民を救い汽車に乗ることに成功した 盗賊団の襲撃をも退けたシンビオス軍であったが 鉄橋破損にはうつ術なく汽車を降りることになる 向かう北には不吉な呪われし村クアースが・・・。

第2章 大陸横断列車 完