アスピア城下町

町の門番１
あんた　故郷のフラガルドに戻らず
ベアソイル軍の討伐を行うんだって？
東の防壁を抜ければ目と鼻の先なのに
帰ってやれないなんて可哀想になあ
コムラード様も待ってるだろうにな。
町の門番２
ベアソイル軍の布陣する南門の南には
火山の穴と呼ばれる洞窟があって
南北に２つの入り口が開いてるんだ
南門に近い北穴はフラガルド地方へ続き
スワンプランド地方にある南穴を進むと
洞窟の先はヘッドランドにまで至るのさ。
女性
ベアソイルが第１防壁を破ったのは
実力行使によるものじゃないのよ
外交で第１防壁を開けさせた途端に
攻撃を開始したっていうんですもの
・・・ずいぶん　ひどい話でしょ？
婆さん
帝国も共和国も元はひとつの国じゃ
なのに　どうしていがみ合うのかのう
帝国のバーランド侵攻が起こるまで
それなりの平和が保てていたのに
帝国の仕掛けてきた理由はなんじゃ？
おっさん
理想の元に建国された共和国だが
多くの者は平等という言葉に酔って
本来の理念を見失っているのだろう
平等とは富を分配することではなく
リスクを等分に負うことなのになあ。
爺さん
帝国では一般民が汽車に乗れないと
貴族社会の不平等を嘆いてるらしいが
なあに　それはアスピニアも同じじゃ
共和国は所得水準が低いのじゃから
あんなに乗車賃の高い汽車になんか
一生　乗ることなどできはしない。
男の子
町の中に　ジッと立ってる女の人はね
目的もなしに突っ立ってるんだよ
みんな　そのうちに面白がりだして
勝手な場所に押していくんだけど・・・
ある場所に運ぶと何かが起きるんだって。
女の子
町の中に突っ立っているお姉さんは
きっと　すごく寂しがり屋さんなのよ
１人でいるのがイヤだから・・・
かまってもらいたいんだと思うの。
若者
アスピアはアスピニアの首都だからね
独立戦争の時の苦い経験を踏まえて
市街から離れた場所にも防壁を作った
それを我々は外防壁と呼んでいて
第１と第２の２つが立てられてるから
戦争時にも安心していられる訳なのさ。
おばさん
南南西にあるストリッヂという町に
最近　鉄道が開通したんだけど・・・
国民の多くは汽車を見たことがないね
駅周辺はサラバンドの治外法権だから
一般民は音と煙しか見られないんだよ。
突っ立っているお姉さん
どうしてなのかわからないけど
みんな　私のことを押したがるの
私はここに立っていたいのだから
あなたは絶対に押さないでね。
きゃっ　私のこと押さないでってば！
あなた　まさかチカンじゃないでしょ？
どうして　私は押されるのかしら！
イヤーン　私はあそこに立っていたいの。
酒場のおっさん１
ありゃ　あんたは汽車が襲われた時の
共和国軍の指揮官じゃなかったかね？
はい
酒場のおっさん１
いやあ　あの時は本当に助かりました
やっと鉄道の修理が終わったおかげで
アスピアまで来ることができましたよ。
いいえ
酒場のおっさん１
おや　私を覚えていないとは情けない
盗賊が襲撃してきた時乗り合わせてた
サラバンドの商人ですってば・・・
酒場のおっさん２
盗賊の襲撃で死にそうになりながらも
アスピアにたどり着けたというのに
ベネトレイム様に会わせてもらえない
せっかく高い汽車賃を払ったのだから
どうしても元だけは取って帰るんだ。
酒場の店員
まあ　シンビオス様が酒場に来るなんて
しかも・・・こんな昼日中にですか？
お父上のコムラード様がこれを知ったら
どんなに　嘆き悲しむか知れませんわよ。
酒場のマスター
おや・・・昼間の酒場だというのに
珍しい方がやってきたもんですなあ
でも　男には昼間から飲みたい時もある
どうぞ　ゆっくり　飲んでいって下さい。
酒場２階の男性
この城壁の南に布陣するベアソイルは
ブライバブル様の領土の軍ですよね
ブライバブル様がサラバンドから
お戻りにならないことを良いことに
勝手な行動をしているんでしょうね。
酒場２階の女性
私たち　ハネムーンでやってきたのに
表に軍隊がいたんじゃ帰れないじゃん
あら・・・私のナマリに気付いて？
実は私　アスピニアでもあこがれの
港町の生まれだったのよ　すごい？
酒場２階のおっさん１
オレは城内の遺跡の発掘の仕事で
この宿に泊まっているんだけど
今日　すごいものが出ちまった
すごくでっかい巨人像なんだけど
そのデカさったら半端じゃないぜ！
酒場２階のおっさん２
今日　城の遺跡で発掘した像なんだけど
オレは・・・どうもイヤな予感がするよ
顔の辺りから岩や泥をどかす時に
一瞬　目が光った気がするんだ・・・
相棒は気のせいだって言うんだけどね。
酒場２階の爺さん
私はベネトレイム様に直接会って
食料を頂けなければとても帰れんぞ
私らの領主はアスピアからの物資を
独占しおって領民に分けないんじゃ
このままでは土地の者は飢え死にじゃ。
酒場２階の男の子
ボク　ジイちゃんについてきて
アスピアを初めて見たんだよ
アスピアは町も城も大きくて
ボクの村とは大違いだよ！
酒場２階の女性
戦渦が激しくなってくる前にと
南の地方から逃げてきたんです
ウワサでは聞いていましたけど
アスピアの城壁の立派なこと・・・
あれなら帝国軍も破れませんわ！
酒場２階の女の子
私たちがアスピアに逃げる直前に
ヘッドランドの方に向かって・・・
大きな島が動いていくのが見えたの
その島はね　黒い煙を吐いて・・・
波をけ立てて進んでいたの　本当よ。
民家１の男性
今年は例年になく天候不順に泣かされ
共和国の収穫は悲惨なものだそうです
そのため国王は今年の税を軽減して
国民の負担を減らそうとしていますが
それでは国家存続が難しいと思います。
民家１の女性
国王が今年出した税の軽減策について
諸領主や将軍の評判は悪いそうです
それら支配階級の方たちにとっては
国民と同様に倹約を強要されることが
到底　納得のいくことではないのです。
民家２の婆さん
ベネトレイム様やコムラード様は
共和国の理念にとって理想じゃと
共和国民は　みんな尊敬しとるよ
しかし指導者すべてがそうではない
支配階級と考えている者たちの中には
邪魔な存在と考える者もおるじゃろ。
民家２の爺さん
あんたの故郷であるフラガルドの地は
この天候不順でも収穫を上げたそうで
多くの領主から　ねたまれとるらしい
本当は安定した収穫の年に浪費せず
農地改革を進めた結果じゃからのう
みんなが真似すりゃ良かったんじゃ。
民家３の学者１
共和国の建国に関わった我々ですが
時間を経過するに従って理想を失い
共和国をダメにしてきているのです
軍人が国の存続意義を自分中心にすると
いつか軍を維持するための国になります
そうなればもはや国は軍の付属品ですよ。
民家３の学者２
最近の共和国に見られる悪い兆候として
軍と国民の協調意識欠落が指摘できます
生産性を持たない軍と財を生む国民では
本来意識の協調化はできないものですが
それをしてこそ共和国の姿だと言えます。
民家４のおばさん
帝国との戦いが始まったそうですが
帝国軍は今　どの辺まで・・・
進軍してきているのでしょう？
教会の女性
神父さんが　おっしゃることには
邪悪なる力が拡がりつつあるとか
戦争と関係があるのでしょうか？
教会のおばさん
シンビオス様みたいな軍人さんでも
教会に祈りにいらっしゃるんですね
さあ　一緒にザンゲ致しましょう。
教会のおっさん
この年になると　我々の安全より
若者の未来が気になるものでして
祈りも　そのために捧げに参ります。
教会の爺さん
エキュアル将軍が戦死されたのでは
息子も・・・助からんと思いつつも
教会へと足が向かってしまうんじゃ。
教会の婆さん
私の息子はエキュアル将軍とともに
サラバンド遠征に行ったまま・・・
だから　あの子の無事を願って
こうして祈っているのですじゃ。
民家（仮兵舎）の兵士１
我々はバーランド守備隊の生き残りで
ティラニィ様と行動を共にしてきた
アスピアには我々の寄宿する場所がなく
仮の宿として　この民家で暮らしている。
民家（仮兵舎）の兵士２
バリアント将軍やエキュアル将軍など
歴戦の勇士たちが死んでいったのに
よくも我々は助かったものですよね
戦争に生き残るコツといったら・・・
仲間の陰に隠れて敵前に出ないことだ
良かったら　ぜひ試してみて下さい。
民家（仮兵舎）の兵士３
帝国がバーランドに侵攻してきた日は
今でも忘れることができないのだ
ウワサに聞く帝国の戦艦の姿を見た時
正直言って・・・戦う気力を失った。
民家（仮兵舎）の兵士４
サラバンド脱出時のバリアント将軍は
いつもの将軍じゃなかったんだ・・・
結局あの方は戦いこそ生きがいだった。
民家（仮兵舎）の兵士５
バーランド脱出時のバリアント将軍から
ティラニィ軍へと編成された我々だけ
こうして生き残ることになるとはなあ
もっとも生き残った我々にしたって
いつか来る帝国との全面対決の時には
どうせ助からぬ運命なんだろう・・・。
民家（仮兵舎）の兵士６
私は生まれも育ちもバーランドでして
首都アスピアへ来るのも初めてでした
さすがに貧しい共和国とはいっても
首都のにぎわいは大したものですね。
民家（仮兵舎）の兵士７
帝国のために多くの仲間が倒れたのに
それに対しての報復もしないままでは
国のために死んだ者に申し訳が立たぬ
ティラニィ様たち国家首脳は・・・
どれだけ会議を開けば気が済むのだ！
はい
民家（仮兵舎）の兵士７
やっぱり　だったらオレなんてどうだ？
あんたの軍は荒っぽいらしいからな
オレにとってはピッタリって訳だ
なあ　オレを仲間にする気はないか？
はい
民家（仮兵舎）の兵士７
よし　あんたがそう言ってくれるなら
よろこんでシンビオス軍に移籍するぜ。
見てろよ　帝国軍に反乱軍め・・・
このホースト様の力を味わせてやる！
いいえ
民家（仮兵舎）の兵士７
なんだ　ティラニィ軍の者だから
入れないなんて頭が堅いんだな・・・。
いいえ
民家（仮兵舎）の兵士７
なんだ　違ったなんて残念だな・・・
戦いこそがオレの生きがいなのに
部屋にいるなんて性に合わないぜ！
本陣
ダンタレス（軍師）
首都アスピアに戻ってきましたが・・・
軍師だったベネトレイム様のいない今
私がしばらく代わりの役をやりましょう。
マスキュリン
フラッター将軍が軍を動かさないから
私たちが出陣する羽目になったんでしょ
ああ　せっかくアスピアに戻ったのに！
グレイス
我が軍は内乱軍の鎮圧をした後
フラガルドに戻れるのですね・・・
やっと長かった戦闘の旅が終わります。
ヘイワード
へえ　ストリッヂという町には
共和国の物資の貯蔵庫があるのか
内乱軍がそれを狙ってるんですね。
オブライト
ベアソイル軍まで行動開始したとは？
アスピニアの収穫の悪化が進み
このような内乱を誘発したのですね。
アイリン
アスピニア貧しい国　ホントの話ネ
でも備蓄盗むの　やってダメなこと
ひもじいの悲し　みんな同じネ。
シバルリィ
アスピニアもバーランドと同じ様に
日照時間の減少が　収穫に影響を与え
食糧事情は悪化の一途をたどってます。
エルダー
ゼロは早速旅立って行きました・・・
あの子　ずいぶんしっかりしちゃって
ちょっと見ない間に頼もしくなりました。
カーン
凶暴なモンスターのアスピニア侵入は
守護像が壊された影響によるものです
もはや押さえる術は・・・ありません。
ヌーン
ウワサに聞くところ共和国内の事情は
財政的に良くないと聞きますが・・・
内乱が起きるほど深刻だったのですね。
ジャスティス
運河に落ちたエキュアル様は・・・
やはり助からないでしょうか・・・
私はまだ生存の望みを捨て切れません。
ホースト
シンビオス軍を見渡してわかったのは
寄せ集めの兵で構成されてることです
これなら　居心地は悪くなさそうだな？