フラガルド城内

シンビオス
!!
マスキュリン
こうして 見たところでは・・・
ブルザム教はいないみたいですね?
グレイス
フラッター将軍との約束でしたね・・・
コムラード様に疑惑の件をたずねるなら
この時をおいて 他にはありませんわ。
ダンタレス
我々はここで待たせていただきます
どうか・・・シンビオス様おひとりで
コムラード様と話されますよう・・・。
ダンタレス
私は最初から信じておりますから
コムラード様は素晴らしい方だとね
それよりもブルザム教の姿です・・・
ここで我々が扉を見張っていますから
どうぞ ゆっくり会ってらっしゃい。
マスキュリン
私 やっぱりコムラード様を信じます
あの時 フィアールの言葉に踊らされ
コムラード様を疑りもしましたけど
そんな方ではありませんもの・・・。
グレイス
シンビオス様 心配はいりませんわ
フラッター将軍の死に際の言葉から
確かに少し不信は抱きました・・・
しかし 町の状況などを見た限りでは
ブルザムと結託しているとは思えません。
コムラード
く 来るな・・・。
ダンタレス
シンビオス様 急いで下さい・・・
何だか・・・イヤな予感が・・・。
マスキュリン
コムラード様 今なんて・・・。
グレイス
コムラード様のご様子・・・
何だか・・・変ですわ・・・。
コムラード
も 戻るんだ・・・シンビオス。v
コムラード
き 来てはダメだ シンビオス
こ これは・・・ワナだ・・・。
フィアール
ちっ バレたのでは仕方ない・・・
もう少し おびき寄せたかったのにね。
シンビオス
・・・・・・。
フィアール
そう 私ブルザムのフィアールですよ
コムラードにまだ あれだけ・・・
口をきく力が残っているとは意外です。
ほう・・・愛情・・・ですか・・・
自分の命が尽きようとしていても
子を思う親の気持ちとはうるわしい。
ダンタレス
何だと フィアール 貴様・・・
コムラード様に何をした・・・。
フィアール
北の聖地に間者を送り込まれたり
コムラード殿は目障りだったので
私が直々にお願いをしに来ました。
しかし 話し合いは決裂しましたので
この際 消えてもらうことにしました
もう 長くは保たないでしょうねえ。
シンビオス
・・・・・・。
フィアール
助けるつもりでしたら・・・
急がれた方が良い・・・。
コムラード
私・・・は 助からん・・・
行け・・・ワナ・・・だ。
グレイス
な なんてひどいことを・・・。
フィアール
せっかくの シンビオス殿の好意です
ありがたく・・・受けてお上げなさい
命を賭けて戦ってくれるのですから!
そうでしょ シンビオス殿?
シンビオス
・・・・・・。
ダンタレス
急いで シンビオス様に合流だ
そしてコムラード様を救うのだ!
フィアールに攻撃!
フィアール
おや・・・うっかりしていて
それを取られてしまったのですか
良いでしょう それは差し上げます。
フィアール
さてと・・・シンビオス殿・・・
私はこの後行くところがあります。
もう少し 相手をしたいところですが
続きはその者たちとやって下さい。
ダンタレス
うぬぬ 逃げるか・・・
いったい どこに行く気だ!
フィアール
もうひとりの邪魔者・・・
パルシスと話し合いにね。
コムラード
パ・・・パルシス・・・。
戦闘終了
シンビオス
・・・・・・。
マスキュリン
コムラード様・・・。
グレイス
しっかりして コムラード様・・・。
コムラード
ブルザム・・・は・・・。
シンビオス
・・・・・・。
コムラード
パルシスが・・・危な・・・い
うぐぐ ダンタレス・・・行け
シンビオスと・・・オブサーブへ。
ダンタレス
はい まいります コムラード様
しかし その前にコムラード様を!
コムラード
な らぬ・・・私はもう力になれぬ
パルシスと・・・協力し・・・。
マスキュリン
い いやよ こんなの・・・。
グレイス
ダメです お気を確かに・・・
お願いです お気を お気を・・・。
コムラード
20年・・・あっという間だな・・・
やっと 休める・・・やっと・・・。
ダンタレス
な 何を言われるのです・・・
まだまだ・・・我々を導いて下さい。
コムラード
別れの・・・時が・・・来た・・・
さらば・・・シンビオス・・・。
ゼロ
ウソでしょ・・・こんなの・・・。
マスキュリン
ゼロ・・・ごめんね・・・
コムラード様が・・・。
ゼロ
マスキュリン・・・グレイス・・・
ダンタレス様も何やってたんだ・・・。
グレイス
私たち・・・精一杯やったわ・・・
だけど 助けられなかった・・・。
ゼロ
そんなの・・・わかってるさ・・・
だけど だけど・・・これは・・・。
ダンタレス
もう良い・・・わかってるよ・・・
コムラード様のために戦いたかった
・・・お前の気持ちは 痛いほどな。
シンビオス
・・・・・・。
ダンタレス
まるで・・・眠っているみたいだ・・・
建国以来 長く辛い戦いの日々だった
これでゆっくり お休み頂ける・・・。
ゼロ
もう一度 私を・・・しかって下さい
お願いです・・・コムラード様!
グレイス
こんな大事な時 お役に立てないなんて
ごめんなさい コムラード様・・・。
マスキュリン
ウソでしょ・・・ウソよね・・・
私たちをおいて・・・イヤよ・・・
イヤよ イヤよ コムラード様!
共和国に戻ったシンビオス達を待っていたのは 無事を喜ぶ国民や重臣の声とともに・・・ 彼らの帰還を歓迎せぬ冷ややかな視線であった バーランドの内乱を招いた共和国の財政危機は あれほど強かった共和国の連帯意識を断ち切り 心ない諸領を革命行動へと駆り立てたのだった 誤解からやむを得ず戦ったフラッター将軍が倒れ 共和国の要であり頼りの父コムラードまで失い 全てを託され立ちつくす・・・シンビオスだった。

第四章 アスピニア共和国の内乱 完