オブサーブの塔

マスキュリン
この上にパルシス様が
いらっしゃるのね・・・。
グレイス
パルシス様を狙うフィアールも
塔を昇ったばかりのようですし
急げば パルシス様を救えますわ。
フィアール
案外 早かったですね シンビオス軍。
パルシス殿とゆっくり話をしてから
迎え撃とうと思っていたのですがね
先に片づけねばならぬようですな?
シンビオス殿に情が移り始めていたので
ここでお別れなんて寂しいものですが
良いでしょう 相手になりましょう!
ダンタレス
パルシス様を狙うフィアール司祭に
何とか追いつくことができました。
コムラード様のお言葉どおり
パルシス様をお守りするのです
弔い戦ですぞ シンビオス様。
遺跡内
ハガネ
どうして・・・わかった・・・。
この術を破った貴様はまさか・・・
モモチの手の者ではあるまいな
そうなら 生かしてはおかぬ・・・。
私はモモチの抜け忍なのだが・・・
ヤツらに引き渡さないでくれるなら
貴様らに力を貸してやってもいい。
私を助けてくれる代わりに・・・
このハガネ 持てる忍法の全てを
貴様らのために駆使してくれよう。
パルシス
フラガルドから迎えが来たと思ったら
シンビオス 君の軍だったのだね?
フィアール
とうとう 姿を現したな パルシス!
パルシス
君が ここにきたということは・・・
コムラード様は・・・亡くなったのか?
シンビオス
・・・・・・。
パルシス
ブルザムの復活を告げるワルキューレが
南に向かったときから覚悟はしていたよ
そして君が来て それが確実となった。
ダンタレス
コムラード様が息を引き取る間際・・・
パルシス様の元へ行けと言われました
そして ブルザムから守れとも・・・。
パルシス
コムラード様の身に何か起こった時は
シンビオスを指導するとの約束をしたよ
その日が来ないことを祈ってたが・・・。
フィアール
残念だが その約束は守れませんよ
私がこうして やってきたからには!
パルシス
私を倒しにやってきたとはご苦労だな
ブルザム教のフィアール司祭殿・・・。
フィアール
な なぜ 私の名前を・・・なるほど
そこまで諜報の手がおよんでいる訳だ
ますます 話し合いが必要ですね・・・。
パルシス
君たちの話し合いとは結局のところ
服従か洗脳ではなかったかね・・・
どれも私やシンビオスには不要なこと。
フィアール
だったら シンビオスに続いて
死になさい 頭の堅いパルシス殿!
戦闘終了
マスキュリン
やったのね・・・私たちが・・・
ブルザム教の司祭を倒したのね?
フィアール
エルベセムの宝珠を使って倒した場合
フィアール
ま まさか・・・正なる力の装備を
シンビオス軍が持っていたとは・・・。
エルベセムの宝珠を使わずに倒した場合
フィアール
ま まさか・・・この私が・・・
シンビオス軍などに敗れるとは・・・。
バサンダ
ほほほ シンビオス軍に倒されるなんて
4司祭の1人フィアールともあろう者が
・・・ブルザム様に顔向けができなくてよ。
フィアール
おお その声は・・・バサンダ・・・。
グレイス
バサンダって・・・思い出した・・・
スピリテッドを操り守護像を破壊した
・・・あの怖ろしい女性の司祭だわ。
パルシス
早くトドメを刺せ ダンタレス!
ダンタレス
パルシス様・・・トドメをですか?
パルシス
ブルザム教の司祭を倒すならば・・・
ブルザムが復活して間もない今なのだ
これを逃して次も同じにいくと思うな。
ダンタレス
倒れている敵にトドメを刺すなんて
本当は性に合わないんですが・・・
わかりました・・・やりましょう。
パルシス
急ぐんだ ダンタレス・・・急げ・・・
ブルザムの別の司祭が救いに来ている!
シンビオス
・・・・・・。
バサンダ
ほほ ホンのごあいさつ代わりだけど
それにしても 良くかわしたものだわ。
パルシス
こういう性格の私には敵も多い・・・
自然と護身のワザも身につく訳さ。
バサンダ
アスピニアのパルシス殿か・・・
面白い男ね ふふ 気に入ったわ。
シンビオス軍はフィアールと戦って
私と続けて戦う力は残っていないわ
そうでしょ・・・シンビオス殿?
パルシス
よせ ダンタレス!
バサンダが先程 私にした攻撃は
邪魔はさせないという意志表示だ
今はバサンダを見守るしかない。
バサンダ
察しが良くて助かるわ・・・
パルシス殿が言った通りだよ
命が惜しかったら動くんじゃない。
フィアールを後方部隊にあずけたら
また・・・すぐに会えるから・・・
ほほ 楽しみに待っているがいい。
マスキュリン
ああ せっかく倒したのに・・・
フィアールを連れて行かれたわ。
パルシス
今回は運がなかったのだ・・・
ブルザムの司祭2人が相手ではな。
シンビオス
・・・・・・。
パルシス
わかっているよ シンビオス・・・
コムラード様が隠されていたことを
説明して上げよう ついて来たまえ。
塔の上
パルシス
良い ながめだろ シンビオス
そうだ 話を始める前に・・・
展望台から眼下を見てみると良い。
パルシス
塔を下りるのは 話が終わってからだ。
パルシス
その西の展望台から見えるのは・・・
アスピニアとバーランドの境界の峡谷だ
そこからの美しい風景だけを見てると
バーランドが戦略上の重要拠点だなんて
何だかウソみたいだな シンビオスよ。
パルシス
南の展望台では天気の良い日だったら
海の中に大陸航路がのぞめるはずだ
今から20年前 共和国の住人たちは
みんな あそこを通ってここに来たんだ。
パルシス
北の展望台から見える雪山こそ・・・
ブルザムが目覚めし神殿のある山だ
おそらくブルザム教の侵略の拠点も
ブルザム神殿だと思って間違いない。
パルシス
東の展望台からは大陸の東の外れ
海との境界がのぞめるはずだな
あの大陸の東の外れの向こうには・・・
何があるのだろうと見る度に思うのだよ
いつか 船をこぎ出してみたいものだね。
パルシス
その宙に浮かぶ宝石が不思議かい・・・
残念だが私にも何であるかはわからない
しかし邪教軍の動きが活発になるほど
明るさを増していることからいって
ブルザムの負の力の計測器のようだ。
パルシス
ここの見学は もう良いかい?
はい
パルシス
うむ それじゃ始めよう。
いいえ
パルシス
わかった もう少し見てきなさい。
ダンタレス
先程の戦闘中の言葉はいったい・・・
我々がパルシス様を訪ねて来ただけで
どうしてコムラード様の不幸が・・・。
パルシス
コムラード様とベネトレイム様と私は
お互いに約束していたからだよ・・・。
シンビオス
・・・・・・。
パルシス
3人の内の誰かが志半ばに倒れたなら
残った者が志を継ぐ者を育てることをね
それは例えば君だよ シンビオス!
グレイス
その志とはもしやヒュードルですか?
はっ そう言えばベネトレイム様が
ブルザム教に詳しかったことも・・・。
ダンタレス
フラガルドの学者が研究していた・・・
千年王国伝承も古代遺跡の発掘事業も
ブルザム復活に関係があったのですね。
シンビオス
・・・・・・。
パルシス
大陸がヒュードル統治世界にならぬ様
君は父コムラード様の意志を継ぐのだ
私はそのためにいくらでも力を貸そう。
ダンタレス
それで これから我々は・・・
どうしたら良いのでしょう?
パルシス
いざ ブルザムの神殿に・・・と
本当は 言いたいところなんだが
どうやら そうもいかないようだ。
マスキュリン
先程言っていた あれですか・・・
ワルキューレが南に向かったと・・・。
パルシス
巨大なキノコ形状のワルキューレは
ブルザムを象徴する飛行物体なのだ
もちろん あれの行方も心配だが・・・。
シンビオス
・・・・・・。
パルシス
知っての通り ヤツらの企みによって
帝国と共和国が開戦となったばかりか
・・・内乱にも関与しているようだ。
マスキュリン
和平会議ばかりか内乱にまで・・・
ベアソイル軍やフラッター軍の離反にも
ブルザム邪教軍が絡んでたなんて・・・。
グレイス
ブルザム教は・・・何だって・・・
そんなことをするのでしょうか?
パルシス
これは憶測の域を出ないのだが・・・
恐怖や憎しみや悲しみなどの人々の気が
ヒュードルの栄養なんだ あれをご覧。
それは どうも負の力の計測器らしくて
戦乱が活発化するほど輝きも増している。
ダンタレス
ブルザム教は戦乱による悲劇を作り出し
ヒュードルの復活を支援していると?
シンビオス
・・・・・・。
パルシス
ヤツの力がこれ以上増大しないためにも
まず ブルザム討伐に向かう前に・・・
国内の戦乱を鎮めなければならない。
マロリー領のトラスティン殿を訪ねよう
あの方はアスピニアで最も人望がある
動いてさえくれれば内乱も鎮まるのだ。
ダンタレス
さすがですね・・・パルシス様・・・
トラスティン様はシンビオス様にとって
義理の兄君でもありお願いし易い訳だ。
パルシス
うむ そういうことだ・・・
さあ 時間は一刻を争うからな
万里の長城を西に渡って行こう!