エピローグ

ベネトレイム
ひどいものだ 巨神戦士が暴れ・・・
美しかったアスピアの町並みが・・・
こんな姿になってしまうとはな。
パルシス
町の復旧には時間がかかりましょうな
しかしオブサーブの財源のある限り
いずれ建物は直り町も復旧しましょう。
ベネトレイム
金で・・・建物の修復はできるが・・・
失った貴重な人材は戻って来ぬ・・・。
トラスティン
2人とも 何を言われるか・・・
ベネトレイム殿が無事だっただけでも
共和国にとって幸いだったではないか?
パルシス
・・・それもこれも シンビオス
彼らが頑張ってくれたおかげです。
シンビオス
・・・・・・。
ダンタレス
何を言われます シンビオス様
我々が力を発揮できたのも・・・
あなたの存在があってこそですよ。
ベネトレイム
ご苦労だったな シンビオス・・・
父親の死という悲しい事件を乗り越え
よくぞ アスピアを取り戻してくれた。
パルシス
帝国軍の第2城壁への攻撃が・・・
どうやら開始されたようですね。
トラスティン
あの城壁ならば きっと大丈夫だろう
古代からこれまでの間風雨を堪え忍び
我が国の独立を勝ち取った城壁なのだ。
パルシス
独立戦争時に攻め切れなかった城壁です
その城壁を攻め落とそうとするのだから
きっと・・・何か秘策があると思います。
トラスティン
軍師というのは・・・どいつもこいつも
どうして こうも悲観的なんだろうな
あの城壁が相手では私でも諦めるね!
ベネトレイム
トラスティンも知らぬことだが・・・
外側から破る方法がないこともないのだ
あの秘密を知っていればの話だが・・・。
パルシス
やはり・・・そういうことが・・・
ベネトレイム様のいつにない動揺は
そこからくるものだったのですね?
ベネトレイム
まさか それを知ってはいまいが・・・
城壁を守備するティラニィが心配だ
何事もなければ良いのだが・・・。
シンビオス
・・・・・・。
ダンタレス
ティラニィ様の助太刀に行くのは
大賛成ですよ シンビオス様。
トラスティン
私は賛成しかねるな ダンタレスよ
私なら 鉄壁な城壁の守備を信じて
休養により消耗した体力を回復するね。
トラスティン
どうしたんだ フィンデング・・・
そんなに血相を変えて飛んで来て?
フィンデング
た 大変です 帝国軍が・・・。
パルシス
帝国軍が・・・どうした!
フィンデング
帝国軍が第2城壁を突破して
アスピアになだれ込みました!
ダンタレス
ティラニィ様とバーランド軍は・・・
どうなってしまったっていうんだ!
フィンデング
帝国軍のため・・・全滅です。
ベネトレイム
アスピニアとデストニア・・・
同族抗争をしている時ではないのだ。
ドミネート皇帝・・・あなたなら・・・
わかっておられるはずではないですか?
ヒュードルの治世になってしまったら
共和や帝国どころではなくなる・・・
それでも覇王の道を進まれるのですか?
ダンタレス
ああ あなたは!
キャンベル
来たか・・・ダンタレス・・・。
シンビオス
・・・・・・。
メディオン
キミと こうして再会するのは
私だって心苦しいさ シンビオス殿
だが きっとこれも運命なのだ・・・。
ダンタレス
運命だと・・・笑わせるな・・・
アスピニアを侵略しておいて・・・
そんなことで済まされると思うな!
ドミネート
ふふ ふわははははっ!
ついに 20年来の願いがかなって
コムラードに盗まれていた我が領土に
このドミネート ふたたび戻ってきた。
トラスティン
ドミネート皇帝だって・・・?
ばかな・・確か皇帝は・・・
誘拐されていたはずでは・・・。
ベネトレイム
我々を絶体絶命に追いつめた誘拐事件に
実は裏があったと考えるべきでしたか
そうなのですね・・・ドミネート皇帝?
ドミネート
ふふ ご苦労 ベネトレイム・・・
アスピアの明け渡しのため出迎えか!
シンビオス
・・・・・・。
グランタック
シンビオス殿 それは違いますぞ
これはあくまでも不可抗力なのです。
フィデリティ
うぬ・・・お前は確か・・・
サラバンドで会った覚えがあるぞ
そうだ・・・シンビオスだな?
ドミネート
シンビオス・・・コムラードの息子か
アロガントを倒したのもお前か・・・
色々と礼をせねばならぬヤツよな。
ダンタレス
シンビオス様に触れさせはしない!
キャンベル
ダンタレス・・・やるというのか
私ならいつでも準備はできているぞ
かつての決着をつける時が来たのだな!
メディオン
よせ 早まるな キャンベル・・・
戦いならいつでもできるではないか
今はまだ・・・その時ではない!
シンビオス
・・・・・・。
フィデリティ
裏切るつもりですか メディオン様
アロガント王子の仇を討つ約束ですぞ
もしも それが果たされないなら・・・。
キャンベル
やらせて下さい メディオン様・・・
例え侵略者の汚名を着せられようと
あの方の命 助けられるのなら・・・。
シンビオス
・・・・・・。
メディオン
もう何もかもが遅いのだ シンビオス殿
兄アロガントさえ倒されていなければ
こんな再会にはならなかったが・・・。
ドミネート
ふ ふはははははっ!
ベネトレイム
すべて・・・あなたの企みですね・・・
相変わらず怖い方だ ドミネート皇帝。
フィデリティ
知謀に長けたお前でもこの局面では
どうにもならぬか ベネトレイム?
ドミネート
メディオンも頼もしくなった・・・
コムラードの息子を血祭りに上げよ
そして私にアスピニアをもたらすのだ!
束の間の平穏はアスピアの要害陥落で破られ シンビオス達に臨戦態勢を余儀なくさせた結果 アスピア城の死守の陣を敷かせることになった 迎え撃つ共和国軍の目前に現れる帝国軍こそ シンビオスと再三の友好関係を築いた・・・ 帝国第3王子メディオン その人だったのだ ドミネートの怨念と策略が見え隠れする中で シンビオス軍とメディオン軍の激突必至だが 戦いは不可避なのか 共和国の運命やいかに!
アクーユ
お帰りなさい シンビオス・・・
まず 記録をしてちょうだい。
ただし この記録は次の冒険用だから
そこをよく考えてから記録してね。
イシャハカット
なんじゃアクーユ その疑いの目は?
ワシは眠っとりゃせんぞ・・・。
ごくろうじゃったな シンビオス
しかし えらいことになったもんじゃ。
アクーユ
このままじゃ アスピニアが大変・・・
やはり あの手を使うしかありませんね。
イシャハカット
うむ 過去に遡らねばならぬのう
もちろん 覚悟はしておったがの・・・。
アクーユ
そうなると 準備がいりますね?
イシャハカット
ふむ、準備の時間は必要じゃな。
アクーユ
聞いた通りよ シンビオス
いいえ 次に会うときはメディオンね。
イシャハカット様の準備が整ったら
私・・・必ず呼びにいくから・・・。
その時 メディオンとなって
私たちの力になってね 必ずよ。