マロリー城内 3

執事1
マーガレット様でしたら相変わらず
・・・何も口にされないのですじゃ
気丈にされていてもやはり母親ですな。
執事2
帝国軍占領司令官アロガント王子が
アグリード様を引き連れているとか
・・・これは困りましたなあ・・・。
学者1
フィンデングが見たという巨人は
きっと普通の攻撃では倒せない
私なりの結論はトラスティン様に
お話ししておきましたので・・・
直接聞かれるのがよろしかろう。
学者2
その巨人が古代都市の守護神・・・
巨神戦士であるならうなづけるな
アスピアは古代都市の中心の1つと
我々の出した結論とつじつまが合う
だとすれば・・・まさに鉄壁の巨神だ。
兵士1
ウィルマー様が身を持って示された
領民がアグリード様を思う気持ちが
トラスティン様に伝わったのです
そのおかげで トラスティン様は
マロリー軍の進軍を思い止まって
シンビオス様を待つことにしたのです。
兵士2
シンビオス軍の方々は勇気があるなあ
限られた戦力を駆使しながら・・・
次々に難敵を撃破してますものねぇ。
兵士3
シンビオス様との軍議しだいですよ
なにしろアスピアが占領されたままでは
共和国自体が滅んでしまうのですからね。
兵士4
トラスティン様はウィルマー様の死を
痛く悲しんでおいでだったそうです
ウィルマー様が最後まで忠臣だったと
おわかりになっていたのがうれしくて
マロリー兵は今までより団結してます。
兵士5
シンビオス軍とマロリー軍で共謀し
トラスティン様をダマしていたことが
ついに・・・全てばれてしまいました
トラスティン様 おかんむりだったな
シンビオス様を気をつけて下さいね。
兵士6
トラスティン様が監禁された部屋で
大きな声を出し始めたものですから
警備の兵が扉を開けてしまいました
その時トラスティン様は現在の状況を
すっかりご存じだったそうです・・・
どうして わかったんでしょうかね?
兵士7
トラスティン様からの命令により
フィンデング様は解放されました
またきっとトラスティン様の要請で
大空を飛び回っていることでしょう。
兵士8
もしもマロリーが攻め落とされたら
共和国軍は罪人扱いされるだろう
すると ひとつ間違えたらここは・・・
マロリー兵でいっぱいになるのだな。
女性1
アスピアに行って戻って来るなんて
シンビオス軍て・・・すごいですね
強い殿方って うーん しびれるわ。
女性2
ブラーフ様のお母様って・・・
邪教の司祭だったんだそうですね
ああ 何だかガッカリしちゃった。
2階の兵士1
これまでの敵の動きを考えてみると
こちらの手の内を知られています
敵にも忍者がいると考えられますから
いくら警戒しても し足りません!
2階の兵士2
アグリード様を誘拐した手口からして
めったに油断のならぬ相手ですからね
我々が厳重な警備にあたっております。
2階の兵士3
アグリード様が誘拐される前は・・・
この部屋の中から元気な声が聞こえて
我々の心を楽しませて頂いたものです。
2階の兵士4
トラスティン様とマーガレット様は
ここから出られ執務室におられます
いやあ 急に大きな怒鳴り声が聞こえ
あわてて部屋を開けたのが運の尽きです。
屋上の兵士1
私は・・・アスピアの巨人が見たくて
見張りをしている訳ではありません
帝国軍がアスピアより現れないかと
こうして見張っているのですから!
屋上の兵士2
お帰りなさい シンビオス様・・・
早速ですが聞いていただけますか?
アスピア城の表側の堀の辺りに・・・
先日見た巨人が・・・再び現れました
でも・・・すぐ隠れてしまったのです。
マーガレット
無事 戻ったのですね シンビオス
私はシンビオス軍のことを聞いてから
ずっと・・・心配でたまりませんでした。
ダンタレス
マーガレット様 ご安心下さい・・・
シンビオス様は多くの戦いを経験され
共和国でも指折りの将軍に成長しました。
マーガレット
安心なんて・・・とんでもない・・・
シンビオス軍だけでアスピアに行ったり
向こう見ず過ぎるのが怖ろしいのです。
シンビオス
・・・・・・。
マーガレット
私のアグリードを助ける一心なのは
本当に・・・ありがたいと思うのよ。
だけど そのためにあなたが・・・
フラガルドで亡くなったお父様に続き
大事な弟が亡くなるかと思うと・・・。
トラスティン
今は亡き・・・お父上コムラード殿は
無謀な戦いはなさらない方だったと
マーガレットは言いたいのだよ。
このトラスティンなら いざ知らず
コムラード殿のご子息がそれでは
血縁の姉上は心配でたまらぬのだ。
しかし コムラード殿が頼りにされた
パルシスが軍師についた上の行動なら
無謀に見えても勝算あってのことよな?
パルシス
正直申しまして・・・今回ばかりは
こうするしかなかった・・・のです。
共和国の主たる領主や将軍が・・・
ある者は倒れ ある者は寝返る中では
これしか策が見つかりませんでした。
トラスティン
フィンデングに聞けば アスピア城は
現在 帝国軍の占領下におかれ・・・
堀をはさんで2重の陣が敷かれている。
その大量の帝国軍兵に加えて・・・
さらにブルザム教が絡んだことから
巨神戦士までが堀を守っているらしい。
・・・こんな状況で あの堅牢な城を
まだ取り戻す望みはあるのだろうか?
執事
猛勇の名でなるトラスティン様が
なんと心細いことを申されますか?
トラスティン様なら帝国軍など・・・。
トラスティン
このトラスティンはやはり・・・
我が子アグリードの命を見捨て
アスピアへ進軍すべきなのか?
パルシス
いかにマロリー軍が勇猛であろうと
帝国軍と巨神戦士の両方が相手では
勝算があろうとは思われません!
ご子息の命を賭した勝算のない進軍は
このパルシス 賢い策とは思えませぬ。
トラスティン
ならばどうすれば良い・・・
それともアスピアを取り戻すのは
ムリだと言うのか・・・パルシス。
パルシス
私に策が1つだけございます。
ダンタレス
確か 遺跡の中でパルシス様が
やれるかも知れぬと申されていた
・・・あれがそうなのですか?
シンビオス
・・・・・・。
パルシス
バサンダ亡き後の巨神戦士は・・・
帝国軍も共和国軍も区別なく攻撃する
そう言っていたのを覚えているか?
それがウソでないことは・・・
フィンデングの言葉からも明らかだ。
フィンデング
そのため帝国軍は堀をはさんで
両側に軍が分断されています。
トラスティン
なるほど巨神戦士が両軍にとって
大敵なことはこれでわかったが
敵が減ったという訳でもないぞ。
パルシス
巨神戦士は堀の石橋の人に反応し
堀から現れるらしいのですが・・・
それを利用して帝国軍を叩きます!
ダンタレス
巨神戦士を利用して帝国軍を・・・
そんなこと 可能なんですか・・・。
ムラサメ
そうか・・・巨神戦士の反応が鈍いから
石橋からアグリード様を助けると見せ
石橋に敵をおびき寄せるんですね?
シンビオス
・・・・・・。
マーガレット
そうだわ 巨神戦士が現れれば・・・
それは帝国軍を攻撃するだけでなく
共和国軍にも攻撃してくるのですわ。
パルシス
巨神戦士は水をもって制します。
トラスティン
水をもって制するとは・・・
どういうことだ パルシス?
パルシス
シンビオス軍の第2部隊を使って
堀へ流れ込む上流のダムの水を放流し
堀の中に立つ巨神戦士を倒します。
ダンタレス
それは 名案ですね・・・
ダムからの大量の水の力を借りれば
いかに巨神戦士でも耐えられません。
ムラサメ
石橋のシンビオス軍はどうなる・・・
水は石橋の壁でよけるにしても
ダムの水を流したことをどう知る?
パルシス
放流と同時にのろしを上げるのだ
石橋の主力部隊はその合図と同時に
橋の壁に逃げ込めば水をやり過ごせる。
フィンデング
まだストリッヂのはるか南方ですが
帝国の後続部隊が迫っているらしく
急ぐべきでしょう トラスティン様。
トラスティン
このアスピアの占領軍との戦いは
お前たちに任すぞ シンビオス
頼む アスピアを取り戻してくれ!
フィンデング
私がダムの方をよく知っているから
そっちは私が案内するとしよう!
ダムの放流と のろしは
私に任してくれ。
トラスティン
少し合わぬ間にたくましくなり・・・
頼もしくなったな シンビオスよ
アスピアの未来はお前にかかっている
・・・この作戦の成功を祈っているぞ。
マーガレット
自分の軍を率いて頑張っている姿を
お父様にも お見せしたかったわ
大変な使命だけど 大丈夫・・・
あなたなら きっとやれるわよ!
2階の執事
何と危険な作戦なのじゃろう・・・
お話を聞いていただけでも私などは
金タマが縮み上がってしまったわい。
マロリー本陣
パルシス(軍師)
大量の帝国軍兵と巨神戦士・・・
両方を一度に相手にする方法がある
ダムを利用するのだよ シンビオス。
ダンタレス
アスピア城への隠し通路を発見しても
アグリード様を人質に取られてちゃ
下手な動きをすることはできないぞ。
マスキュリン
トラスティン様が解放された今でも
マロリー軍はあてにできないから
やはり正面突破はムリですね・・・。
グレイス
まさか巨神戦士を操る杖が
バサンダと共に失われてしまうとは
最悪の事態ですわ シンビオス様。
ヘイワード
私たちはホントに戦うのですか?
ヤツは 伝説の無敵の巨人ですよ
どう考えても勝ち目ないな・・・。
オブライト
パルシス様に良い案があるのなら
それを信じて戦うしかありません。
アイリン
巨人の弱点・・・昔から言うネ
巨人はカカトとても弱い決まりヨ
足 水の中? それ大変困るコト!
シバルリィ
この戦いがアスピニアの運命を・・・
ならば・・・なおのこと武具を磨き
決戦に向かうことにしましょう・・・。
エルダー
ゼロ 姉さんはこれからアスピアに
決死の戦いを挑みに行くことになるわ
私が倒れても・・・けして泣かないで。
カーン
強烈に伝わってきた邪悪なパワーは
巨神戦士のものだったとわかりました
あのパワーに勝るものがあるだろうか?
ヌーン
アスピアの未来を占う戦いなだけに
マロリー軍の兵も戦いたいでしょうね
我々は彼らの分まで戦わねばならない。
ジャスティス
アスピニアに仇なすブルザム教は
巨神戦士という厄介な怪物を・・・
アスピアに残していったのですね。
ホースト
さすがにブルザムの司祭バサンダは
怖ろしい力で 我が軍を苦しめました
ブルザムの怖さを再確認しましたよ。
ペン
ピィー! ピィピィー。
・・・と言っているのか?
伝説の巨神コワイ! でもがんばる!
マニュピル
巨神戦士は動力で動く巨人ならば
我がマシンと同じ原理な訳だが・・・
あまりにもスケールが違いすぎますな。
フランク
ガルルルーッ 巨神戦士が相手なのか
こ 怖くないと言ったらウソになるが
みんなが行くなら・・・見捨てられん。
ハガネ
巨人との対決といっても・・・
我々忍者の場合はドロンと・・・
ふーむ まさかそうもいかんか?
ムラサメ
見張り塔で言っていた巨人の影とは
巨神戦士のことだったとは・・・
オレとしたことが見落としていた。
フィンデング
もしも兵力が心配なようだったら
ダイールの酒場に行って見ましょう
きっと手頃な傭兵が見つかりますよ。