アナフェクト村

グランタック
村長に会うのです メディオン様
船を借りバーランドへ向かいましょう。
若者
村の目の前が戦場になっちゃったんです
いやあ 本当にびっくりしたなあ・・・。
はだけたおっさん
あの方向に消えていったのは・・・
確かダスティの盗賊たちだったけど
まさか 汽車を襲うつもりじゃ・・・
あの方向には遺跡も裕福な村もないし
そうとしか・・・考えられないけれど
サラバンドの報復も恐ろしいからなあ。
ハチマキおっさん
この村の者はみんな船上生活だけど
オレにはあの生活は絶対できないぜ
いつも揺れている船の上で寝てたら
船酔いで食事も取れなくなっちまうし
夜 知らぬ間に流されたらどうなる?
男の子
バーランドに渡れると思って・・・
アナフェクト村に来る人がよくいるけど
目の前の運河の流れのため難しいんだ
この時期は特に運河の水量が増すから
小さな船じゃ流されちゃうんだって!
婆さん
北に向かった共和国軍じゃがのう
まさかあの洞窟の方向には・・・
どうも悪い方にばかり考えるのが
年寄りの悪いところじゃなあ。
女性
普段 こんなに静かな村の周りで
大規模な戦闘が行われるなんてことは
今まで1度だってありませんでした
だからって放ってはおけませんから
戦いで亡くなられた方たちの遺体は
村の者が少しずつ埋葬していますわ。
爺さん
大きな船はみんな 漁をするために
沖に出てしまっとるからのう・・・
そうじゃ 確か非常用の中型の船が
村長のとこに残っていたはずじゃ
行って話してみるがよろしかろう。
おばさん
大戦争が始まり どうなるかと思ったら
結局 どの軍も全滅しなかったね・・・
共和国の将軍なら村長の所に行ったよ。
女の子
女でも強い戦士になれるなんて
私 思っても見なかったのよ
女性の将軍は格好良かったなあ
でも巫女さんの方が強かったから
なるんなら将軍より巫女さんかな?
おっさん
共和国軍と戦っていた帝国の軍隊が
支援の部隊に襲いかかったんですよ
指揮していたのは巫女さんに見えたけど
まさか・・・そんな訳はないですよねぇ。
酒場のおっさん1
アナフェクトに暮らしてる我々でさえ
村長の住む船に行くのは大変なんだぜ
外来者が簡単に会えるなんて思うなよ
村長がどうしてそんな場所にばかり
船を停泊させているのかはナゾだけど
みんな 村長に会うのを諦めて帰るぜ。
酒場のおっさん2
ウィ 沖に漁に出ていった大型船は
しばらくは帰ってこないからヨォ
好きな酒が たら腹飲めるってもんだ。
酒場のおっさん3
オレの中型船なら村長の船の近くで
いつでも出航ができる準備を整えて
オレの帰りを待っているんだよ
1度船に乗ればしばらくは戻れんから
こうして飲みだめしてるんだよ ウィ。
酒場のおっさん4
あんたたち 村長の所に行きたいなら
気合いを入れて歩き回るんだな・・・
桟橋に出ればすぐに会えるなんて
そんな甘い考えじゃ 多分会えないな。
酒場の店員1
海の男は飾り気がない正直者だけど
そういう人は陸上暮らしが苦手なの
世間では正直者は利用されるばかり
そんな生活に嫌気がさした人たちが
ここから海に船出していくみたいよ。
酒場の店員2
アナフェクトの酒場の客は下品でしょ
しかもケンカ早くって愛想もないし
どいつもこいつも欠点だらけだわね。
酒場のマスター
ここは気の荒い船乗りが集まってくる
活気に満ちた典型的な港の酒場なのさ
ヤツらの軽口は気にしないことだよ。
酒場2階の女性1
海の男は陸にいる時は本当に飲むから
酒場で働く私たちも2交代制なんです
一晩働くと・・・見て足が腫れちゃうの。
酒場2階の女性2
ふふ 非番の私たちの部屋に来るなんて
あなた 可愛い顔してるけど積極的ね!
酒場2階の船乗り
こうして陸のベッドで寝られるのは
我々船乗りにとって最高のぜいたくさ
どうせ もうすぐ出航なんだから
ベッドの感触をもう少し味わうんだ。
酒場2階のおっさん1
オレは船職人だからどんな注文にだって
応じられるのを誇りにしているんだぜ
欲しい船がある時はいつでも言ってきな。
酒場2階のおっさん2
オレたちが造れる船は小型船だからさ
でかい船を作れと言われても困るぜ
製作日数を聞かれても答えらんねえよ
普通 そんなこと考えて作らねえぜ。
酒場2階のおっさん3
大型船が帰ってくればオレの出番さ
荷揚げの仕事も もちろんそうだが
それだけじゃないから大変なんだよ
各地に送る魚の仕分けの仕事の後
残った魚を干物にしたり大忙しさ!
屋内1の男の子
父ちゃん 早く帰ってこないかなあ
でも 帰ってくるとすごくうれしいのに
何だか すぐに胸に飛び込めないんだよ
間違って いらっしゃいって言ったら
父ちゃん すごく怒ってたっけ・・・
ボクってどこか おかしいのかなあ?
屋内1の女性
ウチの人なら遠洋漁業に出ているので
当分 家には帰ってきませんわ・・・
漁に出た父親が家に戻ってきた時は
子供も久しぶりなのが照れ臭いのか
お互い他人行儀なのがおかしくてね。
屋内2のおっさん
この船は みんなの船とは意味が違い
オレの生活と仕事を共用する船なんだ
この船の近海漁で地道に稼いで・・・
いつか でっかい船を手に入れるんだ。
屋内2の女性
ウチの人の夢は大きくていいんだけど
住まいを漁に使うのだけ止めてほしい
漁に出るときに波を浴びるものだから
洗濯物がみんな塩を吹いちゃうのよ。
屋内3のおっさん
はあ 運河を渡ってバーランドね・・・
そりゃ 残念だが諦めた方がいいですよ
この時期は運河の水量が増しますから
せめて中型の船と腕のいい船長でないと
沖に流されて向こう岸には着けませんよ。
屋内3のおばさん
戦争が起きると海上の警備も甘くなり
バーランドに向かうには絶好だけど
時期が増水期というのが最悪だわね
増水期の運河の流れの速さといったら
経験した者しかわからない恐ろしさよ。
屋内4の爺さん
ワシの息子は大型船の船長でしてな
船を操る力は そりゃ大したもんらしい
どうでしょうな どうか息子を・・・
蒸気船の船長に使ってもらえませんか?
屋内4の婆さん
遠洋漁業の大型船の船長といっても
住まいを見ればわかる通りの収入じゃ
帝国は何しろ税金が高すぎるんじゃよ。
武器屋
バーランドは帝国と共和国の両側とも
運河にはさまれた中州になっているから
流れの中を海から近づくのは大変なのさ
突端にあるエルベセム島の岩礁を避け
帝国側からバーランドに上陸するのは
運河の流れの激しい時はムリだそうだ。
道具屋
エルベセムはバーランドから突き出てて
周りを岩礁が守っているのだけど・・・
南側に岩礁が途切れた所があるらしいわ
エルベセムに行くにはそこを船で通るか
潮の満ち引きで出現する聖地への道を
バーランドから通るしかないと言うわ。
神父
目と鼻の先にエルベセムを望みながら
水路の道を行くのが難しいがために
遠き聖地であることが実感されます
プロフォンド兵1
我々 プロフォンド軍は・・・
本当に全滅するかと思ったよな!
プロフォンド兵2
本当だ ガーゼル軍に追いつめられ
スピリテッド軍まで加わった時には
もう 我々に勝ち目はなかったよな。
プロフォンド兵1
そこにブルザム教の女司祭が現れた時だ
ガーゼルと会話を交わしたと思ったら
いきなりスピリテッド軍を囲んだだろ?
プロフォンド兵2
スピリテッド将軍を捕らえたんだよ
そして3軍は北へ移動していったが
あれは・・・どういうことだったのだ?
プロフォンド兵1
わからん・・・まったくわからん
しかし おかげで命拾いしたのだから
それでいいじゃないか な そうだろ?
プロフォンド兵2
違いない 帝国のスピリテッド将軍に
感謝しなきゃな それにしても・・・。
プロフォンド兵1
プロフォンド将軍は
どうしたのだろう?
プロフォンド兵2
中型船を借り受けに行ったけど・・・
変だな いっこうに戻って来ないぞ。
プロフォンド兵1
探しに行ってみるか?
キャンベル
ガーゼル将軍はアロガント派の武将で
共和国打倒を強硬に唱える1人でした
それがプロフォンド軍を仕留めぬとは?
グランタック
それどころか同国のスピリテッド将軍を
ブルザム教と共に捕らえたとのことじゃ
いったい・・・何を考えているのか?
メディオン
・・・・・・。
キャンベル
そうでした ヤツらの目的が中型船なら
我々の求めるものと同じということです
先を越させる訳にはまいりません・・・。
グランタック
急いで アナフェクト村の村長に会い
先に船を借り受けねばなりませぬ。
・本陣
グランタック(軍師)
船で連れ去られた皇帝を捜すには
機動力のある船が必要不可欠です
レリアンス将軍の力を借りるために
バーランドに行かなければなりません。
キャンベル
スピリテッド将軍にブルザムの司祭が
・・・どうして呪いをかけたのか?
ウーン 考えてるだけで・・・
頭がこんがらがってきますよ!
シンテシス
ガーゼル軍とブルザム教とが・・・
どうして手を組んでいたのかしら?
そのなぞさえ解き明かせれば・・・
戦いの意味もわかるのでしょうね。
ウリュド
こっちでも・・・あっちでも・・・
帝国と共和国の戦いが起きてますね
進軍には注意がおこたれないなあ。
ウォルツ
スピリテッド軍をガーゼル軍が・・・
同国同士で戦った意味がわかりません
そんなことをしてる場合ではないのに。
ロック
共和国のプロフォンド軍よりも・・・
カーゼル軍がスピリテッド軍との戦いを
選択した理由ってのは何だろう・・・?
バーナード
アロガント王子の配下の動きは・・・
バルサモの頃からずっと変でしたよ
それにブルザム教の動きが絡み合い
・・・全てが複雑に見えるのです。