ラインサイド村

若者
あなたは昨夜 村に到着されたんですね
バーランドの辺境のラインサイド村に
ようこそ いらっしゃいました。
おっさん1
木こりにとって 東のスタンプの樹海は
最高の木が 育っている場所なんだけど
あそこの木を 切るのは御法度なんだよ
あそこの木を 切ろうとすると・・・
どこからか 森エルフが邪魔をしに現れ
いたずらしやがるから 仕事にならねえ。
おっさん2
共和国軍を統率していた人・・・
あれはどう見ても副官でしたなあ
将軍抜きで遠征したんですかね?
女性
先程出発した共和国軍の方々は
アスピニア本国からやってきて
昨日はゆっくりされてましたわ
今朝からは忙しく出陣の準備をして
迎えの来るのを待っていたみたい。
おばさん
共和国軍は遠征物資の守備兵を
このラインサイドに残していった
もっとも頼りなさそうな兵ばかりで
軍が出陣してったのを確認してから
酒場に入ったりと だらけているわ。
婆さん
あんたら 南西からやってきたじゃろ
ということは・・・あの洞窟を利用し
やってきたんじゃなかろうの・・・?
お願いじゃから あの洞窟のことは
ひとつ・・・内密に頼みますわい。
ハチマキおっさん1
あの共和国軍を養う糧食がないと思って
この村まで大量の物資を運びこんだんだ
ああ あの食料を我々に分けてくれたら
こんなに腹ぺこでいないですむんだよ。
ハチマキおっさん2
ちくしょう 食料をあんな場所に・・・
グルル・・・いけねえ 見てるだけで
この通り 腹の虫が鳴きやがるぜ・・・。
男の子
この村の東の尾根の向こう側には
山越えのための山小屋があるんだ
どんなとこだか行ってみたいな!
爺さん
あんた方が大人しくしてくれたおかげで
敵対する両軍が鉢合わせすることなく
村の中での戦闘もさけられたんじゃよ
普通の軍隊は血気にはやるもんじゃが
あんた方はずいぶん冷静なんじゃね
戦闘以外の目的でもあるんかいな?
女の子
ニワトリ小屋をのぞいてみた?
はい
女の子
まさかエサを与えたりしなかった?
でもエサの場所がわからないんじゃ
エサをあげようがないか・・・。
いいえ
女の子
もしあそこに入ることがあっても
ニワトリにエサを与えないでね
人なつっこいニワトリがいて・・・
エサをあげるとついて来ちゃうのよ。
民家1の若者
娘が魚を食べたいと言うが・・・
この辺りは山の物しか取れないし
今は諦めてもらうしかないですね。
民家1の女性
魚は山で狩るけものの肉と交換に
手に入れるしかないんですけどね
戦争のため それができないのです。
民家1の女の子
川魚ってクセがあるからキライよ
ああ 海の魚が食べたいな・・・。
民家2の爺さん
先程出発した共和国の部隊は
どうやらエキュアル将軍の部隊で
急な要請に応じてやって来たらしい
サラバンドから逃亡中の将軍と
合流するつもりのようじゃのう?
民家2の婆さん
ラインサイドに一泊した共和国軍は
あの武勇に富むエキュアル軍だから
・・・あたしゃ楽しみだったんじゃ
しかし思ってたほどの軍人はいなくて
なんだか・・・ガッカリしちまったよ。
民家3の女性
ティラニィ様の統治に対する不満は
・・・なかったとは言えませんわね
まず最初に軍を大事にする方でしたから
民衆への配慮は後回しにされてましたわ。
民家3のおっさん
バーランドが帝国の支配下になろうと
この村への影響は薄いみたいですな
南にあるバーランドの町とは違って
ここはバーランドでも辺境の地だから
どちらの国からも相手にされないんだ。
民家3のおばさん
バーランドを統治するレリアンス様は
国を越えて尊敬される将軍ですからね
そんな方の支配下にあれば安心ですわ。
酒場の兵士1
出陣の準備をしていたとはいっても
急な使者の要請での出発でしたからね
よくここまで たどりついたもんです
エキュアル将軍が戦争に巻き込まれずに
無事だと聞いてやっと安心しましたよ
早く 将軍の元気な姿を見たいなあ!
酒場の兵士2
今回のこの秘密作戦に参加した兵士は
現在の共和国の政治に不満を持っていて
改革を望んでいる者ばかりですよ・・・
こうして帝国の急進派と手を組むことで
それが実現できるなんてありがたいです
さあ 前祝いにいっぱいいきませんか?
酒場のおばさん1
本陣に食料が備蓄されているといっても
保存食ばかりでおいしくないでしょう
いくら 湯で戻してから料理したって
新鮮な食料とは比べものにならないわ。
酒場のおばさん2
食事の注文なら昼間は受けられないの
バーランドは食料が不足しているから
食事が出せるのは夕食ぐらいなのよ。
酒場のマスター
共和国兵がいるけど気にしないで下さい
彼らは帝国とは友好関係にあるそうで
戦うつもりはないということですよ。
宿部屋のおっさん1
この辺は良い木が取れるからと思って
出掛けて来た途端に内乱が起こった
さらに帝国と共和国の開戦によって
バーランドの食料事情は悪化したんだ
配給の食糧だけが我々の命綱って訳さ。
宿部屋のおっさん2
村の者は配給の食糧以外の保存食が
少しは備蓄されてるから良いだろう
それに比べてオレたちは悲惨だよ
オレたちのような出稼ぎの木こりは
非常食なんて持ち歩いていないだろ?
夕食まで食事抜きなんてあんまりだぜ。
宿部屋の大工
何をしてるかって・・・。
大工仕事をしてるのは・・・
見てりゃ わかるだろう?
木こりの仕事でラインサイドに来たら
内乱が起き さらに本格的な開戦と
ここから動けなくなっちまったんだ。
手持ちの金が底をついちまったから
こうして宿の修繕の仕事をすることで
ここに住ませてもらってるって訳よ!
共和国本陣の騎士1
だ だめだ もう一歩も動けないぞ
今度の遠征が秘密の行動でなかったら
オレたちが運ぶ必要もなかったんだよ。
共和国本陣の騎士2
ゼイゼイ 表の共和国軍の移動物資は
全て 我々騎士が引いてきたものだ
ゼイゼイ どうして我々騎士だけが
あの荷を運ばねばならないのだろう。
共和国本陣の騎士3
我々は荷を運ぶ訓練をしてないから
こ 腰がくだけそうに痛いのですよ
荷引き人は確かに同族の者がやってます
しかし彼らと我々とでは種類が違ってて
もっとケツがでかい種族の仕事なんです。
教会の婆さん
こんな小さな村にも神父様が来て
こうしてお祈りができるのだから
エルベセムの神はありがたいのう。
教会のおっさん
エルベセムには神父のような方以外に
修験者の制度があるんだそうだ・・・
肉体と精神を限界まできたえ上げ
特殊な能力を身につける人たちだけど
ほとんどが途中で挫折するそうだぜ。
教会の女性
今日の神父様・・・どこか変だわ
ブツブツと独り言を言ってみたり
急に北の方角に十字架を向けたり。
神父
今日は何だかイヤな予感がする・・・
例えばエルベセムの力に関わるものが
何者かによって壊されるような予感だ。
しかしエルベセムは守護の力に守られ
負の力の者に天罰を与えるのだ・・・
だから何も心配はいらないのであった。
武器屋
この店は こんな辺境の武器屋にしちゃ
まあ 品は揃ってると我ながら思うぜ
だけど高価な武器を買う客なんて・・・
こんな村には いるわきゃないよな?
道具屋
この村のニワトリ小屋のニワトリには
とっても変わったニワトリがいるのよ
それが玉子と見ればどんな玉子でも
温めてかえしてしまうニワトリなの
博愛主義のニワトリも珍しいわよね。