エルベセム本陣

ダビデ
首尾はどうだった キャンベル!
キャンベル
話にならん・・・!
ウリュド
話にならんて それじゃ・・・
村長も心を開いてはくれないんですか?
グランタック
我々がここを訪れた時期も悪かった
昨日起きた神殿の爆発によって・・・
気は立ち 何もかも疑っておるのじゃ。
シンテシス
そ そんなあ ひどいじゃない
私たちが何をしたって言うのよ!
キャンベル
それがな どうも我々も・・・
関わっていると思っているようなのだ。
メディオン
・・・・・・。
グランタック
村長は邪教ブルザムを知っていまして
帝国が彼らと手を組んでいると・・・
そう思っているふしがあるのですじゃ。
ドンホート
その話なら私も最近聞いたぞ・・・
牢番と兵士の間でそんな話をしていた。
ダビデ
そ そんなバカなことが・・・
あんな危険なブルザムのヤツらとなど
どうして手を組むと思うのでしょう!
キャンベル
いや そうとも言い切れぬのだよ・・・
帝国の一部の者とブルザム教とは・・・
協調体制にあると思わざるを得ないのだ。
ドンホート
それはどういうことだ・・・!
ウリュド
帝国の一部の者とブルザム教が・・・
共闘しているシーンを見たんですよ
間違いなら 良いのですけど・・・。
ジュリアン
間違いじゃないぜ オレは実際に戦った
スピリテッド将軍の帝国軍に協力する
ブルザム教のバサンダ司祭たちとな。
ブルザムが支援するヒュードルとも
ヤツの支配するクアース村で戦ったよ
もっとも劣性ヒュードルだったがね。
そうだよ 知ってるとは思うが・・・
クアース村はサラバンドのグラビーが
かつて統治していたことで有名な村だ。
ウリュド
それじゃ ジュリアン キミは・・・
まさか帝国とサラバンドとブルザムが
手を組んでいるとでも言うつもりか!
ジュリアン
そこまで・・・言っていないが
まっ どうとでも取るんだな?
キャンベル
ジュリアン キミは我々の知らぬことを
ずいぶん 知っていると見えるな・・・
いずれ ゆっくり聞かせてもらおうか?
さあ 先を続けましょうか・・・。
グランタック
我々とブルザム教のエルベセム上陸が
時を同じくしたことも災いしたようで
村の者は心を開いてくれないのじゃよ。
シンテシス
本当は少しでも情報は欲しいですけど
協力してくれないんじゃねぇ・・・
先を急ぎますか メディオン様?
はい
メディオン
・・・・・・。
キャンベル
そうですな ここでこうしていても
ムダに時間を過ごすだけですな・・・。
ドンホート
村の協力が得られなくとも・・・
強力なメディオン軍の力があれば
恐れるものなどありはしない!
グランタック
そうと決まれば早速出発ですな
村で戦いの準備をすませた後に
エルベセム神殿に向かいましょう!
いいえ
キャンベル
そうですな 我々が行動するために
エルベセムの者の理解は不可欠です
いま1度 村を歩いてみましょう。
ドンホート
そこまでやった後に出発するなら
少なくとも我らが神殿に向かっても
邪魔だけはされずにすむであろうな。
グランタック
ドンホートの言うことに一理あります
村での説得がかなわぬ時は臨機応変に
神殿へ出発ですぞ メディオン様!
グランタック(軍師)
エルベセムの住人が非協力的なのは
悲しむべき状況と言わざるを得ません
我が帝国の不徳の致すところですなあ。
キャンベル
ブルザム教め エルベセムに上陸し
ベセムの杖を持ち去るつもりですよ
それだけは させてはなりません!
シンテシス
帝国軍の一部の者たちのために・・・
我々まで疑われるなんて本当にシャクね
・・・クリュエル将軍たちだけなのに!
ジュリアン 何て言いましたっけ・・・
ヒュードルって言ってましたよね・・・
ヒュードルって あのヒュードルかしら。
ウリュド
我々が今いるのがエルベセムなんて
ちょっと 信じられない気分ですね?
ウォルツ
バルサモ付近で戦ったブルザム僧は
それほど強いとは思わなかったのだが
ヤツら・・・強くなったように感じる。
ロック
邪教団に聖地が汚されるなんて・・・
許されざることですよ メディオン様。
バーナード
レリアンス将軍が出航してなければ
シーゲイト号の支援も受けられるのに
・・・なんて間が悪いんでしょうねぇ。
はづき
ブルザム教と交流するアロガント軍に
私の狙うヤシャがいるのですね・・・。
ゼロ
私の預かってきたエルベセムの宝珠を・・・
僧侶系の仲間に持たせて使わせて下さい
エルベセムの加護があるはずです・・・。
ダビデ
ブルザム僧は・・・これ見よがしに
エルベセム神殿前に陣をしいているが
何かを待っているかのようにも見える。
ヘドバ
エルベセムの神殿に近づくほど・・・
何だか心がいやされていくようですわ。
ジュリアン
オレがシンビオス軍に参加していた頃には
この戦いは2国間戦争だと思ってたよ
しかし・・・それだけじゃなかった
ブルザム教やヒュードルも関わり・・・
サラバンドも気になる存在といえるな。
ドンホート
世界平和と平等のために生きたい私だ
その象徴たるエルベセムの危機のため
この命を捨てることなど惜しくはない
だがジュリアンの言葉が真実ならば
ヒュードルを敵に回す覚悟が必要だ
・・・本当に実在するのならばだが。