アスピア城壁前・戦車内部

ダビデ
歩兵が戦車の前を行くとは・・・
おあつらえ向きだな・・・王子?
キャンベル
戦車が歩兵の歩くスピードなら
追いつくのも難しくないな?
グランタック
ダビデたちとはここで別れ・・・
我々は戦車の前に向かいましょう
そして王子がヤツらの気を・・・。
ダビデ
王子がグラビーの気を引く間に・・・
戦車に乗り込んでしまえばいいんだろ
まかせてくれ 必ず成功させて見せる!
アスピア城壁前
兵士
アスピアの城壁間近です グラビー様!
グラビー
ほほう 見えてきた 見えてきた
難攻不落といわれしアスピア城壁が!
共和国・・・あのシンビオス軍が
行く手をはばんで来るかと思いきや
誰も・・・現れぬようだな・・・?
ふふ ムリもないことだ・・・
この巨大な戦車の姿を見たなら
誰であろうと恐れをなすはず!
兵士
もし私が向こうの立場でしたら・・・
戦車と戦うなど ごめんこうむります。
グラビー
そうか・・・そうであろうか・・・
城壁は破れぬとのおろかな期待から
見守っているのかも知れぬな・・・?
ふふ それなら見せてやろうぞ・・・
アスピアの難攻不落と言われし城壁が
我が戦車でむざんに壊れ去るさまを!
アスピアの外側の城壁さえ破れば
この戦い・・・勝機は我にあり!
メディオン
・・・・・・。
グラビー
メディオン・・・王子・・・。
グランタック
驚いたようだな グラビー・・・
だが 驚くのはまだ早すぎるのじゃ!
お前のこれまでの悪行の数々・・・
誰が許そうともメディオン様が許さぬ。
グラビー
な 何をこしゃくな・・・。
メディオン
・・・・・・。
グラビー
アロガント・・・・・・。
グランタック
皇帝は・・・・・・!
どうやら我々に降伏し・・・
平伏す気にはなれぬようだな!
グラビー
当たり前だ お前たちこそ・・・
どうやって 私を捕まえるつもりだ!
グランタック
メディオン様は前面の軍を倒し
グラビー・・・お前を捕らえに
戦車まで上って行くおつもりだ!
グラビー
我が歩兵団を破ってだと・・・
戦車の援護のある歩兵団が破れるか
試してみるがよい メディオン王子!
ダビデ
・・・戦車の制御を奪うまで
頼んだぞ・・・メディオン王子。
グランタック
ダビデは戦車に入りました・・・
さあ 後は戦車の前進が止まるまで
持ちこたえるのです メディオン様。
戦車内部
グラビー
ぬぬぬ・・・メディオンめ・・・
またも私の邪魔をしに来おった!
お前たち 歩兵たちを援護しろ!
メディオン軍を絶対に・・・
戦車に近づけてはならぬ!
あっ 貴様・・・何ヤツ!
ダビデ
ふふ・・・見つかったか?
オレはメディオン軍のダビデ・・・
戦車を止めるため やってきたのさ。
グラビー
!?
ダビデ
グラビー総督 お前の悪運に・・・
オレたちが引導を渡してやるぜ!
グラビー
ぬぬう・・・そういうことか・・・
メディオンはオトリだったのだな?
みなの者 出合え 出合え・・・
そのメディオン軍を生かして帰すな!
アスピア城壁前
グランタック
お気をつけ下さい メディオン様
前進する戦車に巻き込まれたなら
大きなダメージを受けますからな!
戦車内部
グラビー
ぬぬう 我が軍が押されている・・・。
メディオン軍よ 見事な戦いぶりだ。
ダビデ
ふふ グラビーよ そう思うなら
・・・あきらめて降伏するのだな!
グラビー
わははは 私が降伏だと・・・?
ダビデ
な 何がおかしい!
グラビー
これが笑わずにいられるか・・・
私がお前たちに降伏だと・・・?
勘違いするなよ お前たちの戦いぶりは
感心はしたが・・・それが命取りだと
教えてやろうとしたまでだ・・・小僧。
ダビデ
我々の・・・命取りだと・・・?
グラビー
私を本気で怒らせた お前たちに
私の本気がどれほどのものか・・・
今教えてやる・・・見るがよい!
ダビデ
グラビー・・・!?
マッドビースト
グシューッ グフワアッ!
ダビデ
グラビー・・・お前は・・・
モンスターだった・・・のか?
マッドビースト
グヘフ ブルザムとの契約によって
最強の力と身体を手に入れたのだ
・・・見たからには誰も逃さぬ!
ダビデ
ヤ ヤツを見て ひるむなよ みんな
グラビーを倒しメディオンを救うのだ!
アスピア城壁前
グランタック
ダビデはどうしたのでしょうな 王子
我々の後ろは もう後がありませぬぞ。
メディオン
・・・・・・。
グランタック
・・・ここは1度軍を退くか
あくまでダビデを信じるか
決断の時ですぞ・・・王子。
戦車内部-戦闘終了
グラビー
グシュルラッ バカな私が・・・
メディオン軍に・・・負けた・・・?
ダビデ
やった グラビーを倒した・・・
誰か・・・早く戦車を止めるんだ
王子たちが戦車に踏みつぶされる!
アスピア城壁前-戦闘終了
ギガブレイカー
戦車が・・・止まった・・・。
グランタック
戦車が止まった ということは
ダビデたちが勝ったのか・・・?
それではダビデたちが・・・
グラビーを倒したのですな?
ペガサスナイト
グラビー様が・・・倒された・・・。
ギガブレイカー
バカなことを・・・総督は・・・
決して倒されたりしない・・・!
た 大変だぞ・・・!
ボウナイト
グラビー様が・・・倒され・・・
メディオン軍が戦車を止めた・・・
もはや我々に戦う意味はなくなった。
グランタック
終わりましたな メディオン様
我々の戦いの何もかもが・・・。
戦車内部
グラビー
私の夢が・・・終わった・・・。
ダビデ
そうだ・・・グラビー総督・・・
夢は夢さ・・・実現を望めば・・・
夢は・・・逃げていくものだ・・・。
グラビー
そうか・・・夢は逃げるか・・・。
ダビデ
逃げるだけなら・・・ましだね
あんたの夢は崩壊したのだからな。
グラビー
そうか 私の夢は崩壊したか・・・
この戦車・・・これも私の夢だったが
これも私の夢と共に崩壊させるべきか?
ダビデ
グラビー・・・あんた・・・
何を言ってるんだ・・・?
グラビー
そうだ・・・それがいい・・・
花火と共にハデに終わらせるのだ。
寄るな・・・!
ダビデ
寄るなって言われてもなあ・・・
変なことされちゃまずいんだよ
悪いが・・・止めさせてもらう。
ヤシャ・・・お前だな・・・!
どうしてだ ヤシャ どうして・・・
グラビーの行動を助けようとするのだ?
ドミネートだな ドミネートは・・・
知ってやがるんだ グラビーの・・・
秘策を知ってて それをヤツは・・・。
アスピア城壁前
メディオン
・・・・・・。
グランタック
確かに 遅すぎますなあ・・・
グラビーを倒した後・・・ダビデは
いっこうに姿を見せませぬな・・・。
メディオン
・・・・・・。
グランタック
城壁の向こうが静まり返っているのは
こちらの状況を計りかねて・・・
思案しているものかと思われます。
戦車の動力が再起動した・・・
どういうことじゃ これは・・・?
な 何が起きようとするのか・・・
このグランタックにもわかりません
しかし ご注意下さい 王子・・・。
メディオン
!!
グランタック
あんな砲台が隠されていたとは・・・
もしやグラビーが倒れたという言葉は
・・・いつわりだったのでしょうか?
あそこから弾丸が撃たれたら・・・
ここにいる私たちにも多大な被害が
・・・王子は向こうに逃げて下さい!
戦車内部
ダビデ
ダメだ ヤシャにはスキがない・・・
これじゃ グラビーを止められない。
頼むから教えてくれ グラビー・・・
あんた 何をする気なんだ・・・?
グラビー
グシュル・・・花火さ 大きな花火を
これから打ち上げてやるんだ・・・。
ダビデ
花火・・・さっきも言ってたが・・・
その花火ってのは・・・何なんだ?
グラビー
ゲフ・・・この戦車の巨大砲・・・。
ダビデ
巨大砲・・・砲台なんて・・・
戦車にはなかったはずだぞ・・・。
な 何だ・・・この音は・・・?
グラビー
ゲフ・・・戦車の前部が・・・
オープンしていくのだ・・・。
ダビデ
戦車の前部がどうして・・・。
まさか その砲台って・・・。
グラビー
その通り 収納されていたのだ
今それが本来の位置に現れる!
ダビデ
砲台の本来の位置だって・・・?
グラビー
教えてやろう 砲には亀裂が・・・
だから最終手段にのみ使うつもりで
戦車内に収納されていたのだ・・・。
ダビデ
亀裂・・・そのままで撃ったら
戦車もタダではすまないからか
それじゃ差し違えるつもりで?
ドミネートは最初からそれを・・・
砲を城壁に撃たせるため 我々に
・・・グラビーと戦わせたのか!
撃つな グラビー 撃つな・・・
撃てばドミネートの思うツボに!
メディオン・・・!