ストリッヂ地下遺跡

兵士
地上のフタの方は・・・
どうですかな デスヘレン殿?
デスヘレン
わからぬ・・・だがすぐに・・・
配下の者が知らせを持ってこよう。
仮面邪教僧
地上のフタのからくり・・・
わかりましてございます。
デスヘレン
おお そうか・・・では・・・
戦車を地上に出せるのだな!
仮面邪教僧
フタを開閉するハンドルを発見後
何人もで回転させているのですが
なにぶんにもサビがひどく・・・。
デスヘレン
古代から今日まで油もさされず
放置されていたのだからな・・・。
仮面邪教僧
しかし徐々にではありますが・・・
確実に開きつつありますゆえ・・・。
デスヘレン
そうか それならばよい・・・
後はブルザムの歩兵部隊に任せ
お前たちは戻ってくるがよい。
仮面邪教僧
メディオン軍でございますね・・・。
デスヘレン
グラシアの時・・・エルベセム・・・
サラバンドとうるさく飛び回るヤツら
・・・ここで引導を渡してくれようぞ。
兵士
戦車が地上に出せる時が近いのなら
グラビー様にも知らせて参りましょう。
ミノタウロス
グルー メディオン軍は・・・
やってきますか デスヘレン様?
デスヘレン
来る・・・メディオン軍は・・・
間違いなく・・・やって来る・・・。
くっ ウワサをすれば影・・・
現れたな メディオン軍・・・。
メディオン
・・・・・・。
デスヘレン
アロガント殿がシンビオス軍に敗れ
今またメディオン軍にグラビー軍を
・・・させる訳には・・・いかぬ。
仮面邪教僧
・・・戦車を遺跡から出す道が
もう少しで開くという時なのに
またしてもメディオン軍に・・・。
デスヘレン
させぬぞ・・・メディオン軍・・・
戦車をアスピアに侵攻させるのに
我々の邪魔・・・2度はさせぬ!
グラビー
ブルザムの司祭の面目にかけて
頼みますぞ・・・デスヘレン司祭。
メディオン軍が邪魔をしたおかげで
全ての歯車が狂ったのです・・・。
アロガント王子やブラーフなど・・・
貴重な人材を失ったのも元はと言えば
メディオンとシンビオスのおかげです。
この古代文明の作り出した戦車の力で
我々に歯が立たないということ・・・
思い知らせるため くい止めて下さい。
戦車の存在を1人知るベネトレイムは
もしかすると戦車の攻めて来ることを
予想しているかも知れませんが・・・。
戦車が地上に出たら無敵であろうこと
誰よりもわかっている・・・あの城壁も
この戦車にかかればものの数ではない!
ふふ 例え整備は不十分であっても
前進を止められはしないのです!
頼みますよ デスヘレン司祭・・・
地下遺跡の通路の開くまでの間だけ
ヤツらを防いでくれれば良いのです。
グランタック
あんなものが地上に出てしまったら
我々には止める手だてはありません。
戦闘終了
デスヘレン
手負いでない このデスヘレンが・・・
帝国王子軍ごときに負けるなんて・・・。
ウリュド
た 大変だ・・・戦車が!
シンテシス
遺跡の通路のフタが開いたんだわ
・・・間に合わなかったのね!
デスヘレン
ふ グラビー殿との約束・・・
最低・・・守れた訳ね・・・ふぐぐ。
死ぬには早すぎますわ・・・。
デスヘレン
お お前は・・・。
キャンベル
きさまは・・・ブルザムか・・・
デスヘレンは・・・渡さぬ・・・!
ジェーン
お願い・・・私の邪魔をしないで
誰にもケガをさせたくない・・・。
そう・・・私は北の国の者・・・
だけどブルザムの者ではありません。
グランタック
ブルザムではないじゃと・・・
ならば先ほど放った力は何じゃ
負の力としか思えぬが・・・?
ジェーン
それだけは言わないで・・・!
ウリュド
だけどあの力を放った時の迫力は
まるでヒュードルのガルムを・・・
初めて見た時のようだったな・・・。
ジェーン
イヤ・・・イヤよ・・・。
デスヘレン
ジェーンを興奮させぬが良い・・・
この娘は良い子だが かわいそうな女だ
わかったから・・・もう泣くのはおよし。
ジェーン
姉様・・・ヘレン姉様・・・。
あなた方は正々堂々と戦って勝ったわ
もうそれで・・・十分でしょ・・・
どうか・・・黙って行かせて・・・。
ウリュド
どうします・・・メディオン様?
はい
キャンベル
それが賢明です メディオン様・・・
この件で時間をつぶしているヒマは
今の我々にはありませぬから・・・。
いいえ
キャンベル
ジェーンが気になるのは我々も同じです
ブルザム以外の負の力の使い手・・・
しかし今は戦車を追うのが先決ですぞ。
ジェーン
それじゃ行かせてくれるの・・・。
ヘレン姉様・・・すぐ楽になるわ・・・
後しばらく・・・気をしっかり・・・。
グランタック
不思議な少女・・・じゃが・・・
恐ろしい力を持っておるものじゃ。
シンテシス
私・・・彼女と同じ女だから・・・
少しだけ彼女のことがわかる気がする
彼女・・・とても不幸な娘だわ・・・。
ウリュド
それって・・・どういうこと?
シンテシス
とても悲しい目をしてたわ・・・
逃れられないものに耐えて・・・
そんな風に・・・私には見えたの。
キャンベル
センチになるのは早いぞ シンテシス
我々にはやるべきことがあるはずだ!
シンテシス
戦車・・・グラビー総督の・・・。
キャンベル
出発したあの戦車を放っておけば
アスピア一帯が戦渦に見舞われ・・・
皇帝の野望にまで火をつけましょう!
ウリュド
戦車を放っとけないっていっても
あれを止めようっていうんですか
あんなでかいものを どうやって?
グランタック
グランタック一世一代の名案が
ピコピンと浮かびましたぞ!
キャンベル
一世一代の名案ですか・・・
それはいったいどのような・・・?
グランタック
この名案を成功させるには・・・
メディオン軍全軍の協力が必要です
本陣に戻り作戦会議を開きましょうぞ。